講座詳細情報
申し込み締切日:2019-04-16 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:311043a
醍醐寺の修験道-当山派が生まれるまで- 【連続講座】史料から日本の歴史を考える 1回目
- 開催日
- 4月17日(水)
- 講座回数
- 1回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 1回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 1,500円
- 定員
- 20
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
今日の京都醍醐寺は真言宗醍醐派總本山とともに、修験道当山派法頭として、その固有の宗教活動を展開している。この醍醐寺の開山聖宝僧正は、東大寺東南院開山であるとともに、役行者を始祖とする修験道を再興させたことでも知られる。醍醐寺が生まれた場としての上醍醐では、真言宗・三論宗と共に住僧により修験道が継承されていた。そして紀伊根来寺をはじめ大和長岳寺・永久寺・多武峰寺・信貴山寺等の諸寺に止住し修験道修行に携わる寺僧は、上醍醐との交流をもちながら、聖護院を頂点におく修験道教団(後の本山派)とは別の教団形成を企てていた。最終的に慶長年中、醍醐寺三宝院門跡を法頭として仰ぐ当山派が生まれ、江戸の将軍家から承認を得て、新たな教団として発足することになる。そこで江戸時代に本山派と併存した当山派が生まれた過程を、醍醐寺に所蔵される「根来寺先達勢春・秀誉連署状」や「当山二宿勢春書状写」等、修験道関係の文書を読みながら、新たな修験道の教団が生まれる足跡をたどることにしたい。
【講座スケジュール】
第1回 4月17日(水)
今日の京都醍醐寺は真言宗醍醐派總本山とともに、修験道当山派法頭として、その固有の宗教活動を展開している。この醍醐寺の開山聖宝僧正は、東大寺東南院開山であるとともに、役行者を始祖とする修験道を再興させたことでも知られる。醍醐寺が生まれた場としての上醍醐では、真言宗・三論宗と共に住僧により修験道が継承されていた。そして紀伊根来寺をはじめ大和長岳寺・永久寺・多武峰寺・信貴山寺等の諸寺に止住し修験道修行に携わる寺僧は、上醍醐との交流をもちながら、聖護院を頂点におく修験道教団(後の本山派)とは別の教団形成を企てていた。最終的に慶長年中、醍醐寺三宝院門跡を法頭として仰ぐ当山派が生まれ、江戸の将軍家から承認を得て、新たな教団として発足することになる。そこで江戸時代に本山派と併存した当山派が生まれた過程を、醍醐寺に所蔵される「根来寺先達勢春・秀誉連署状」や「当山二宿勢春書状写」等、修験道関係の文書を読みながら、新たな修験道の教団が生まれる足跡をたどることにしたい。
【講座スケジュール】
第1回 4月17日(水)
備考
※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
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講師陣
名前 | 永村 眞 |
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肩書き | 日本女子大学名誉教授 |
プロフィール | 早稲田大学政治経済学部経済学科卒、同大学院文学研究科博士課程中退、東京大学史料編纂所助手・助教授、日本女子大学助教授・教授を経て、現在、日本女子大学名誉教授、人間文化研究機構客員教授、文学博士。著書『中世東大寺の組織と経営』(塙書房刊)、『中世寺院史料論』(吉川弘文館刊)、編著『醍醐寺の歴史と文化財』(勉誠出版刊)、論文「醍醐寺の仏法と文化財」(奈良国立博物館刊『世界遺産 京都・醍醐寺』)、「醍醐寺三宝院の法流と聖教」(『醍醐寺文化財研究所紀要』23号)、「鎌倉仏教-密教「聖教」の視点から-(『智山学報』66輯)、「中世聖教の料紙-醍醐寺聖教を素材として-」(『古文書料紙論叢』)、「中世根来寺の法儀と聖教」(「中世文学」63号)。第23回角川源義賞、第55回密教学芸賞受賞。 |