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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-11-09 / 文学 / 学内講座コード:292070b

倫敦(ロンドン)時代の夏目漱石、その一面 【連続講座】夏目漱石 生誕150年 ~漱石の魅力に迫る~(2)

主催:武蔵野大学 社会響創センター事務課武蔵野大学 三鷹サテライト教室(東京都)]
問合せ先:武蔵野大学 社会響創センター事務課 TEL:042-468-3222
開催日
11月10日(金)
講座回数
1回
時間
13:00~14:30
講座区分
1回もの 
入学金
 - 
受講料
1,500円
定員
50
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
熊本の第五高等学校教授であった漱石は、明治三十三年、文部省からの官命によって、二年間の留学期間をロンドンで送ります。大づかみにいえば、前半は比較的明るく、後半はたいへん暗いものとなります。その〈明〉と〈暗〉の一端(しかしその本質)を、留学経験から誕生した短編と小品二つ(『倫敦塔』と「下宿」「過去の臭い」(『永日小品』所収)を軸としながら紹介します。自ずから、漱石の当時の精神と生活の両面に触れることになるでしょう。
『倫敦塔』は漱石の最初の短編小説です。倫敦塔の見学に訪れた「余」(漱石を思わせる語り手)は、そこでイギリスの歴史上の人物たちを目撃します。たとえば、エドワード四世の二人の王子とジェーン・グレイ(九日間だけイギリスの女王であった人)。むろん「空想」の中の話です。彼らに共通するのは、「罪なくして」殺されたことです。漱石がそういう彼らを描いたのはなぜか?
 「下宿」「過去の臭い」(『永日小品』所収)の老令嬢とアグニスの二人には、存在感(生命感)が全くありません。こういう同居人が下宿にいたら、絶対に楽しくありません。「余」は憂鬱のあまり、下宿を変わるのですが、そういう彼らをあえて造型した漱石の意図はなにか?
 そういうことなどを考えながら、ロンドン時代の漱石を探ります。

※携帯の必要はありませんが、興味をお持ちの方は、以下の文庫が便宜でしょう。
『倫敦塔・幻影の盾』529円、『文鳥・夢十夜』(『永日小品』をも収録)464円−いずれも新潮文庫。


【講座スケジュール】
第1回11月10日(金)

備考

※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 千石 隆志
肩書き 元本学非常勤講師
プロフィール 1945年、満州ハルビンにて生を享く。
早稲田大学文学部、日本文学科修士課程修了。
元早稲田大学高等学院・教諭。2004年度の1年間、ロンドン大学のアカデミック・ビジターとしてロンドンに滞在。
著書に、『芥川龍之介覚え書き』、『漱石論考』(共著)。
『ぼつちやん事典』(2014年)の執筆に参加。
その他、漱石論を中心に論文多数。
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