講座詳細情報
申し込み締切日:2017-11-09 / 文学 / 学内講座コード:292070b
倫敦(ロンドン)時代の夏目漱石、その一面 【連続講座】夏目漱石 生誕150年 ~漱石の魅力に迫る~(2)
- 開催日
- 11月10日(金)
- 講座回数
- 1回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 1回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 1,500円
- 定員
- 50
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
熊本の第五高等学校教授であった漱石は、明治三十三年、文部省からの官命によって、二年間の留学期間をロンドンで送ります。大づかみにいえば、前半は比較的明るく、後半はたいへん暗いものとなります。その〈明〉と〈暗〉の一端(しかしその本質)を、留学経験から誕生した短編と小品二つ(『倫敦塔』と「下宿」「過去の臭い」(『永日小品』所収)を軸としながら紹介します。自ずから、漱石の当時の精神と生活の両面に触れることになるでしょう。
『倫敦塔』は漱石の最初の短編小説です。倫敦塔の見学に訪れた「余」(漱石を思わせる語り手)は、そこでイギリスの歴史上の人物たちを目撃します。たとえば、エドワード四世の二人の王子とジェーン・グレイ(九日間だけイギリスの女王であった人)。むろん「空想」の中の話です。彼らに共通するのは、「罪なくして」殺されたことです。漱石がそういう彼らを描いたのはなぜか?
「下宿」「過去の臭い」(『永日小品』所収)の老令嬢とアグニスの二人には、存在感(生命感)が全くありません。こういう同居人が下宿にいたら、絶対に楽しくありません。「余」は憂鬱のあまり、下宿を変わるのですが、そういう彼らをあえて造型した漱石の意図はなにか?
そういうことなどを考えながら、ロンドン時代の漱石を探ります。
※携帯の必要はありませんが、興味をお持ちの方は、以下の文庫が便宜でしょう。
『倫敦塔・幻影の盾』529円、『文鳥・夢十夜』(『永日小品』をも収録)464円−いずれも新潮文庫。
【講座スケジュール】
第1回11月10日(金)
熊本の第五高等学校教授であった漱石は、明治三十三年、文部省からの官命によって、二年間の留学期間をロンドンで送ります。大づかみにいえば、前半は比較的明るく、後半はたいへん暗いものとなります。その〈明〉と〈暗〉の一端(しかしその本質)を、留学経験から誕生した短編と小品二つ(『倫敦塔』と「下宿」「過去の臭い」(『永日小品』所収)を軸としながら紹介します。自ずから、漱石の当時の精神と生活の両面に触れることになるでしょう。
『倫敦塔』は漱石の最初の短編小説です。倫敦塔の見学に訪れた「余」(漱石を思わせる語り手)は、そこでイギリスの歴史上の人物たちを目撃します。たとえば、エドワード四世の二人の王子とジェーン・グレイ(九日間だけイギリスの女王であった人)。むろん「空想」の中の話です。彼らに共通するのは、「罪なくして」殺されたことです。漱石がそういう彼らを描いたのはなぜか?
「下宿」「過去の臭い」(『永日小品』所収)の老令嬢とアグニスの二人には、存在感(生命感)が全くありません。こういう同居人が下宿にいたら、絶対に楽しくありません。「余」は憂鬱のあまり、下宿を変わるのですが、そういう彼らをあえて造型した漱石の意図はなにか?
そういうことなどを考えながら、ロンドン時代の漱石を探ります。
※携帯の必要はありませんが、興味をお持ちの方は、以下の文庫が便宜でしょう。
『倫敦塔・幻影の盾』529円、『文鳥・夢十夜』(『永日小品』をも収録)464円−いずれも新潮文庫。
【講座スケジュール】
第1回11月10日(金)
備考
※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 千石 隆志 |
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肩書き | 元本学非常勤講師 |
プロフィール | 1945年、満州ハルビンにて生を享く。 早稲田大学文学部、日本文学科修士課程修了。 元早稲田大学高等学院・教諭。2004年度の1年間、ロンドン大学のアカデミック・ビジターとしてロンドンに滞在。 著書に、『芥川龍之介覚え書き』、『漱石論考』(共著)。 『ぼつちやん事典』(2014年)の執筆に参加。 その他、漱石論を中心に論文多数。 |
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