大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
歌舞伎「義経千本桜」を読み、ビデオで鑑賞します。平家残党の後日談を、『平家物語』や能の諸曲によりながら、幻想的で壮大なストーリーが展開します。その中に悲劇ありスペクタクルあり、華やかな中に無常観がただよう、義太夫狂言の代表作。歌舞伎の多様な魅力が盛り込まれ、「仮名手本忠臣蔵」「菅原伝授手習鑑」とならぶ三大名作でもあります。読み味わった上で、名優たちの舞台に想いを馳せましょう。

【講座スケジュール】
第1回10月27日(火) 鳥居前　―　開幕劇、荒事のエッセンス
第2回11月17日(火) 渡海屋　―　生きていた安徳帝と平知盛
第3回12月 1日(火) 大物浦　―　知盛の壮絶な戦い
第4回12月15日(火) 吉野山　―　狐忠信と静御前の華麗な舞踊劇
第5回 1月19日(火) 木の実・小金吾討死　―　いがみの権太登場
第6回 2月 2日(火) 鮨屋　―　悲恋と忠義と家族愛
第7回 2月16日(火) 川連法眼館　―　狐忠信、親子の恩愛
第8回 2月23日(火) 序説：浄瑠璃から歌舞伎へ

名前	羽田 昶
肩書き	本学客員教授
プロフィール	1939年(昭和14)東京生。國學院大學文学部卒。海城高等学校・開成高等学校教諭、東京国立文化財研究所芸能部研究員、室長を経て、2000-2010年(平成12-22)武蔵野女子大学(武蔵野大学)教授。その間、2002年(平成14)より同大学能楽資料センター長。現在、武蔵野大学客員教授、同大学能楽資料センター研究員。専攻は能・狂言を中心とする演劇研究。観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞。 著書(共著)に『狂言・鑑賞のために』(1974、保育社)、『能・本説と展開』(1977、桜楓社)、『能の作者と作品』(1987、岩波書店)、『能の囃子事』(1990、音楽之友社)、『能楽大事典』(2012、筑摩書房)ほか。