講座詳細情報
申し込み締切日:2015-11-10 / 文学 / 学内講座コード:272036
御伽草子の世界(2)
- 開催日
- 11月11日(水)~ 3月 9日(水)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 7,500円
- 定員
- 50
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
御伽草子は、室町期から江戸初期にかけて生み出された、主として短編の物語類の総称で、中心となるのは、江戸期に「御伽文庫」として版行された23編の物語です。これらは、普通は子女の読み物とされていますが、文字を通して読むものとなる以前には、口頭の伝承の中で生み出され、語り継がれてきた長い歴史を持つものなのです。いわば、それらは分厚い伝承の層に支えられて発生し受け継がれて来たものでありました。そしてその一部は、今日の昔話にもつながっています。 本講座では、各期ごとに1~数編の御伽草子を取り上げ、成立の基礎となった伝承の諸要素や、想定される当時の享受の様相を含めて丁寧に通読します。それを通じて、私たち日本人の祖先が抱いた世界観の基盤がどこにあるのを考えてみたいと思います。今期は、「鉢かづき」と「小町草子」を取り上げます。前者は鉢をかづいて取れなくなってしまった姫様の、後者は美貌の歌人小野小町の流離譚です。女性の流離に込められた思いを探ります。
【講座スケジュール】
第1回11月11日(水) 鉢かづき講読(1)
第2回12月 9日(水) 鉢かづき講読(2)
第3回 1月13日(水) 鉢かづき講読(3)
第4回 2月10日(水) 小町草子講読(1)
第5回 3月 9日(水) 小町草子講読(2)
御伽草子は、室町期から江戸初期にかけて生み出された、主として短編の物語類の総称で、中心となるのは、江戸期に「御伽文庫」として版行された23編の物語です。これらは、普通は子女の読み物とされていますが、文字を通して読むものとなる以前には、口頭の伝承の中で生み出され、語り継がれてきた長い歴史を持つものなのです。いわば、それらは分厚い伝承の層に支えられて発生し受け継がれて来たものでありました。そしてその一部は、今日の昔話にもつながっています。 本講座では、各期ごとに1~数編の御伽草子を取り上げ、成立の基礎となった伝承の諸要素や、想定される当時の享受の様相を含めて丁寧に通読します。それを通じて、私たち日本人の祖先が抱いた世界観の基盤がどこにあるのを考えてみたいと思います。今期は、「鉢かづき」と「小町草子」を取り上げます。前者は鉢をかづいて取れなくなってしまった姫様の、後者は美貌の歌人小野小町の流離譚です。女性の流離に込められた思いを探ります。
【講座スケジュール】
第1回11月11日(水) 鉢かづき講読(1)
第2回12月 9日(水) 鉢かづき講読(2)
第3回 1月13日(水) 鉢かづき講読(3)
第4回 2月10日(水) 小町草子講読(1)
第5回 3月 9日(水) 小町草子講読(2)
講師陣
名前 | 渡部 修 |
---|---|
肩書き | 本学非常勤講師 |
プロフィール | 1962年山形県米沢市生まれ。國學院大學大学院博士課程後期満期退学。武蔵野大学兼任講師。専門は日本古代文学・伝承文学。民俗や芸能の伝承を基礎に据えた作品解釈の方法を研究。論文に、「『万葉集』東歌は「貴族文学の一支流」か」(武蔵野大学文学部紀要9)「ヤマトの西と東と─古道に見る二上山地域─」(万葉古代学研究所年報7)「『死者の書』が描いた二上山」(同)「上代のことわざ」(ことわざ4)など。 |