大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
鎌倉幕府の名執権といわれる北条泰時が制定した関東御成敗式目、いわゆる貞永式目の各条文を読みながら、その時代の具体的な諸相をわかりやすく解説します。
武家の基本法である貞永式目はその後室町幕府にも継受され、武家社会だけでなく日本の中世社会全体に大きな影響を与えました。主従関係、夫婦関係、親子関係をはじめ、女性の財産法、相続法など興味深い条文を取り上げ、当時の女性の権利についても詳しくお話ししたいと思います。

【講座スケジュール】
第1回10月 6日(月) 式目第1 条～ 9 条 北条泰時と承久の乱
第2回10月27日(月) 式目第10 条～ 20 条 北条政子と女性地頭
第3回11月10日(月) 式目第21 条～ 30 条 裁判制度と判決
第4回12月 1日(月) 式目第31 条～ 40 条 不貞の罪
第5回12月 8日(月) 式目第41 条～ 51 条 所領の売買

名前	漆原 徹
肩書き	本学教授
プロフィール	文学博士(史学) 慶應義塾大学文学部国史学科卒業、同大学院修士課程修了、博士課程単位取得終了 慶應義塾大学・同大学院・日本女子大学講師 著書 『中世軍忠状とその世界』・吉川弘文館、『今日の古文書』第三巻・雄山閣、『日本法制史史料集』・慶應義塾大学出版会、『日本中世の政治と社会』吉川弘文館、『長野県上田市殿城字岩清水地区の総合歴史調査』科研報告書、『麻布善福寺蔵・亜米利加ミニストル旅宿記』港区教育委員会、『南北朝百話』二玄社など