大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
白樺派の代表的作家である志賀直哉の文学は、自我を限りなく肯定・謳歌する文学、上流階級の者が作り上げた、庶民感覚とは距離を隔てたところにそびえ立つものとして、現代ではやや敬遠される向きもあるようですが、あえてその文学を取り上げ、作品にじかに触れることによって、その実際の姿を見つめてみたいと思っています。「網走まで」「和解」「灰色の月」など、明治・大正・昭和の代表的な短編を取り上げます。また、ビデオなども使用して視聴覚の面からも、志賀文学の世界を味わおうと思っています。

【講座スケジュール】
第1回 2月18日(水) 志賀直哉の文学概観
第2回 3月 4日(水) 明治・大正・昭和の志賀作品(短編)を読む1
第3回 3月18日(水) 明治・大正・昭和の志賀作品(短編)を読む2

名前	星野 晃一
肩書き	元本学客員教授
プロフィール	昭和11年東京に生まれる。早稲田大学第一文学部卒業。城西国際大学教授を経て、武蔵野大学客員教授(2010年3月まで)。 著書に『室生犀星―幽遠・哀惜の世界』(明治書院)、『室生犀星 何を盗み何をあがなはむ』(踏青社)、『室生犀星―創作メモに見るその晩年』(踏青社)、『犀星 句中游泳』(紅書房)、編著『新生の詩』(愛媛新聞社)、『室生犀星文学年譜』『室生犀星書目集成』(以上、共編・明治書院)、『室生犀星未刊行作品集』全6巻(共編・三弥井書店)、『集英社国語辞典』(共編・集英社)など。