大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
『万葉集』は現存する最古の歌集ですが、けっして「古い歌集」ではありません。そこには人々の生活が息づき、現代にも通じる情緒があふれています。
今回は、『万葉集』のなかでも「巻10」を読み進めます。「巻10」は巻8とならぶ「四季歌巻」です。春夏秋冬に渡る季節ごとの景物を詠む歌や、季節のうつろいを感じる心、そして、季節の景物に託す恋の歌世界を読み解きます。歌表現に込められた万葉びとの心情を読み取ることで広がる万葉の世界へ踏み込んでみましょう。

【講座スケジュール】
第1回10月 1日(水) 季節歌巻の成立―巻八と巻十―
第2回10月15日(水) 春の思い・春の憂い(1819 ～ 1831、1854 ～ 1873、1884 ～ 1885 他)
第3回11月 5日(水) 春の恋歌(1897 ～ 1898、1899 ～ 1907、1926 ～ 1936 他)
第4回11月19日(水) 夏の思い・夏の憂い(1937 ～ 1963、1966 ～ 1975、1976 ～ 1977 他)
第5回12月 3日(水) 夏の恋歌(1979 ～ 1981、1983 ～ 1986、1987 ～ 1993 他)
第6回12月17日(水) 秋の思い・秋の憂い―その1・七夕―(2089 ～ 2093 他)
第7回 1月 7日(水) 秋の思い・秋の憂い―その2―(2094 ～ 2127、2166 ～ 2167 他)
第8回 1月21日(水) 秋の恋歌(2239 ～ 2243、2244 ～ 2251、2271 ～ 2293 他)
第9回 2月 4日(水) 冬の思い・冬の憂い(2312 ～ 2315、2316 ～ 2324、2325 ～ 2329 他)
第10回 2月18日(水) 冬の恋歌(2333 ～ 2334、2337 ～ 2348、2349 他)

名前	城崎 陽子
肩書き	國學院大學兼任講師
プロフィール	岡山県生まれ。國學院大學大学院博士課程修了。博士(文学)。現在は同大學兼任講師として教壇に立つ一方、「歌とは何か」をテーマに東アジアを視野に入れた万葉集研究を展開中。 【主著】『上代文学への招待』(共著)、『万葉集の編纂と享受の研究』、『古典によむ富士山―文学・歴史・民俗』、『近世国学と万葉集研究』、『万葉集を訓んだ人々―「万葉文化学」のこころみ―』等。