大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
信長が安土城を築き、名実ともに天下人になった天正4 年(1576)から同6 年までのおよそ2年間の出来事を見ていきます。『信長公記』も佳境に入ったといってよいと思います。この2年間で、一度は任官した信長は右大臣兼右大将まで上りつめたのち、なぜか辞官してしまいます。信長と官位の関係をどう考えたらよいのかという古くて新しい問題を追究します。また、雑賀衆、松永久秀、そして上杉謙信という反信長勢力との戦いを見ていくなかで、信長がこの包囲網をどう突破していったかを関連史料を見ながら考えます。そして、ほとんど知られていないですが、安土城天主は一度倒壊したという説があります。その真偽を検討します。

【講座スケジュール】
第1回10月18日(金) 安土城天主について
第2回11月15日(金) 雑賀衆と信長の雑賀攻め
第3回12月20日(金) 近衛信基の元服と松永久秀の滅亡
第4回 1月17日(金) 信長の右大臣任官と秀吉の中国出陣
第5回 2月21日(金) 上杉謙信の死と信長の辞官
第6回 3月14日(金) 安土城天主は倒壊したのか

名前	桐野 作人
肩書き	本学政治経済研究所客員研究員・歴史作家
プロフィール	1954年鹿児島県生まれ。 歴史関係の出版社編集長から独立。独自の視点から史料を重視した歴史の再構築をめざす。 主な著書に『織田信長─ 戦国最強の軍事カリスマ─ 』『だれが信長を殺したのか』『真説本能寺』『関ヶ原 島津退き口』『さつま人国誌 戦国・近世編』など多数。