講座詳細情報
申し込み締切日:2013-10-03 / 文学:芸術・文化 / 学内講座コード:252020
修羅無惨 能に見る平家物語群像
- 開催日
- 10月 4日(金)~ 2月21日(金)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 10:00~12:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 20,000円
- 定員
- 50
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
『平家物語』は日本人の最も愛する古典です。今年生誕650年を迎えた世阿弥は、「源平の名将の人体の本説ならば、ことにことに平家の物語のままに書くべし」と指示しました。
夢幻能という、まさに前衛的な演劇手法を発明した能が、源平の人びとをどう描くか。世阿弥の修羅能は、彼が夢幻能を完成させるプロセスと私は考えています。映像資料を駆使して、能入門の手引きともなる講座にしたいと思います。
(1)平敦盛
「一の谷の戦さ敗れ。討たれし平家の公達あわれ」。十六歳の花の命を散らせた平敦盛。「残れるはこれか青葉の笛」。管絃の名手だった風雅が、その悲劇を彩ります。熊谷次郎の出家も当時の人びとには感動的でした。
(2)武蔵坊弁慶
正史に残ることが少ない人物ですが、能では義経との出会い「橋弁慶」、頼朝の刺客と戦う「正尊」、「船弁慶」での活躍、涙ながらに主君を金剛杖で打つ「安宅」、逃避行の「接待」と人気抜群です。
(3)健礼門院
独裁者・清盛の娘と生まれ、天皇の后となり、国母ともなられた女性は、まさに悲劇をその一身に集める希有の体験者でもありました。大原の寂光院に傷心の日々を癒やす「大原御幸」の能と、歌舞伎の「建礼門院」を比較します。
【講座スケジュール】
第1回10月 4日(金) 平敦盛
第2回10月18日(金) 武蔵坊弁慶
第3回11月 1日(金) 健礼門院
第4回11月15日(金) 悪七兵衛景清
第5回11月29日(金) 平清経
第6回12月13日(金) 巴御前
第7回 1月10日(金) 平忠度
第8回 1月24日(金) 土佐坊正尊
第9回 2月 7日(金) 平通盛
第10回 2月21日(金) 平知盛
『平家物語』は日本人の最も愛する古典です。今年生誕650年を迎えた世阿弥は、「源平の名将の人体の本説ならば、ことにことに平家の物語のままに書くべし」と指示しました。
夢幻能という、まさに前衛的な演劇手法を発明した能が、源平の人びとをどう描くか。世阿弥の修羅能は、彼が夢幻能を完成させるプロセスと私は考えています。映像資料を駆使して、能入門の手引きともなる講座にしたいと思います。
(1)平敦盛
「一の谷の戦さ敗れ。討たれし平家の公達あわれ」。十六歳の花の命を散らせた平敦盛。「残れるはこれか青葉の笛」。管絃の名手だった風雅が、その悲劇を彩ります。熊谷次郎の出家も当時の人びとには感動的でした。
(2)武蔵坊弁慶
正史に残ることが少ない人物ですが、能では義経との出会い「橋弁慶」、頼朝の刺客と戦う「正尊」、「船弁慶」での活躍、涙ながらに主君を金剛杖で打つ「安宅」、逃避行の「接待」と人気抜群です。
(3)健礼門院
独裁者・清盛の娘と生まれ、天皇の后となり、国母ともなられた女性は、まさに悲劇をその一身に集める希有の体験者でもありました。大原の寂光院に傷心の日々を癒やす「大原御幸」の能と、歌舞伎の「建礼門院」を比較します。
【講座スケジュール】
第1回10月 4日(金) 平敦盛
第2回10月18日(金) 武蔵坊弁慶
第3回11月 1日(金) 健礼門院
第4回11月15日(金) 悪七兵衛景清
第5回11月29日(金) 平清経
第6回12月13日(金) 巴御前
第7回 1月10日(金) 平忠度
第8回 1月24日(金) 土佐坊正尊
第9回 2月 7日(金) 平通盛
第10回 2月21日(金) 平知盛
講師陣
名前 | 増田 正造 |
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肩書き | 本学名誉教授 |
プロフィール | 1930年東京生まれ。早稲田大学では元武蔵野女子大学学長・大河内昭爾、狂言の人間国宝・野村万作、日本舞踊の芸術院会員・花柳寿輔と同級。武蔵野大学名誉教授。本学能楽資料センターの創立に関わり、長く主任を務める。『能の表現―逆説の美学』は10万部を超える能のベストセラー。『能と近代文学』で観世寿夫記念法政大学能楽賞。長く能の普及に努め、薪能やイベント、多数の海外公演に関わる。映像作家。日本伝統文化振興財団『増田教授の映像バリ島まるかじり』に続き、東映から『能の華』、観世清和・観世三郎太の能の美をさぐるDVDを刊行。 |
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