大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
ワーズワースの湖水地方やハーディーのウェスト・カントリーなど、英文学には土地の風土と密接に結びついた作品が多く見られます。児童文学もその例外ではなく、例えば『ピーター・ラビット』の湖水地方や『ハリー・ポッター』のスコットランド高地地方、あるいは『アリス』のオクスフォードなど、作品の舞台となる土地や作者の生涯に関係する土地の風土や歴史が、作品の主題と深く関係している作品がいくつもあります。今回は児童文学の名作をいくつか選び、その作品や作者とゆかりのある土地の歴史や風土を概観したいと思います。

【講座スケジュール】
第1回　10月10日(水)　 ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』とオクスフォード
第2回　10月24日(水)　 ビアトリクス・ポター『ピーター・ラビット』と湖水地方
第3回　11月 7日(水)　 マイケル・ボンド『パディントン』とノッティング・ヒル
第4回　11月21日(水)　 ケネス・グレアム『たのしい川べ』とテムズ川
第5回　12月 5日(水)　 ジョウン・G・ロビンソン『思い出のマーニー』とノーフォーク地方
第6回　12月19日(水)　 アリソン・アトリ−『時の旅人』とピーク・ディストリクト
第7回　 1月 9日(水)　 J・K・ロウリング『ハリー・ポッター』シリーズとスコットランド高地地方

名前	安藤 聡
肩書き	大妻女子大学教授
プロフィール	大妻女子大学比較文化学部教授。 東京都出身、明治学院大学大学院博士後期課程満期退学。博士(文学)(筑波大学)。 主著『ウィリアム・ゴールディング─痛みの問題』(成美堂)、『ファンタジーと歴史的危機─英国児童文学の黄金時代』(彩流社)、『ナルニア国物語解読─C.S.ルイスが創造した世界』(彩流社)、『英国庭園を読む―庭をめぐる文学と文化史』(彩流社)他。