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講座詳細情報

申し込み締切日:2023-10-03 / 芸術・文化 / 学内講座コード:23220310

海外の娯楽映画で考える日本の在り方【対面】 日本と外国における移民・難民問題、少子化問題、貧困問題、労働搾取とモラハラ、人権意識と差別問題(人種、階級、ジェンダー、地域、出自をめぐる)【対面/世界の文化・歴史/文学/】

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
10月11日(水)、10月18日(水)、10月25日(水)、11月 8日(水)、11月15日(水)、11月22日(水)
講座回数
6回
時間
14:00~15:30
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
18,150円
定員
30
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
映画は基本的に娯楽です。しかし、中には娯楽映画でありながら、思索を促すものもあります。本講座では、そうした海外(ヨーロッパや米国、ウクライナ、韓国、メキシコ、日本)を舞台にした娯楽映画を見ながら、それに描かれた土地の社会問題を論じつつ、現代日本と日本人の在り方を考えます。
安倍政権以降に頻繁に取り沙汰されるようになった官僚の「忖度(そんたく)」は、最近始まったことなのか。日本の進むべき道は軍拡なのか軍縮なのか。難民をめぐる日本の「入管」制度の問題はどうなのか。乳児出生率が2に満たない(将来の労働人口の減少により、衰退する)日本で優先的な課題である少子化問題をどうするのか。労働力不足を移民で補うさいに我々はどういう意識をもたねばならないのか。こういった諸々の社会問題を取り上げたいと思います。

【特記事項】
※本講座は対面型となります。


■申込締切日:10月3日(火)


■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。

【講義概要】
第1回 10月11日(水) マリナ・エル・ゴルバチ監督『世界が引き裂かれる時』(ウクライナ、2022年)
ドンバス地方のウクライナの内戦(2014年)を扱った映画で、核問題、戦争の実態(ロシアと欧米の関与)、日本がどうかかるべきかについて考えます。

第2回 10月18日(水) ホン・ウィジョン監督『声もなく』(韓国、2020年)
少子化の進む韓国を扱った犯罪映画で、激化する学歴(受験)競争、男尊女卑のイデオロギー、貧困問題などを考えます。

第3回 10月25日(水) クリント・イーストウッド監督『許されざる者』(米国、1992年)
1880年代の西部が舞台。まだ正式の州になっていない、ある意味不法地帯のワイオミングで、「正義」とは何か、問いかける。

第4回 11月 8日(水) ダルデンヌ兄弟監督『トリとロキタ』(ベルギー・フランス、2022年)
ヨーロッパにおける難民問題を扱った映画で、先進国に押し寄せる難民にどう対処すべきか、日本人の人権意識について考えます。

第5回 11月15日(水) 三隅研次『婦系図』(日本、1962年)
泉鏡花の最高傑作を映画化。主人公は恩師に隠れて芸者と所帯を持つ。仲間の中傷で出世があやぶまれる。恋と義理のはざまにゆれる中にみえかくれする日本の階級(身分)差。

第6回 11月22日(水) キャリー・フクナガ監督『闇の列車、光の旅』(アメリカ・メキシコ、2009年)
映画で、貧困と暴力、南米のマチスモ(男尊女卑)、難民に手を差し伸べる市民団体のボランティア活動などについて考えます。

備考

【ガイダンス・デモレッスン】
越川教授のプロフィール詳細はこちらからご覧いただけます。
※別のサイトMeiji.netへ遷移します。

【教材】
配付資料

・参考書(本講座で興味を持たれた方に、さらなる深い考察を促すために)
立野正裕『スクリーンのなかへの旅』(彩流社、2017年)¥1980.
越川芳明『壁の向こうの天使たち ボーダー映画論』(彩流社、2014年)¥1980.

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 越川 芳明
肩書き 明治大学名誉教授
プロフィール 1952年千葉県生まれ。筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科単位所得退学。専攻は米文学。90年代後半から、米墨国境地帯のボーダー・ピープルの「声」と「歌」を聴くために、精力的にフィールドワークを行う。著書に『トウガラシのちいさな旅 ボーダー文化論』、『ギターを抱いた渡り鳥 チカーノ詩礼賛』、『周縁から生まれる ボーダー文学論』、『カリブ海の黒い神々 キューバ文化論序説』など多数。
名前 立野 正裕
肩書き 明治大学名誉教授
プロフィール 1947年福岡県生まれ。岩手県立遠野高校卒業後、明治大学文学部に入学。同大学文学部教員として英米文学と西洋文化史を研究。「道の精神史」を構想し、ヨーロッパへの旅を重ね続ける。著書に『精神のたたかい――非暴力主義の思想と文学』、『黄金の枝を求めて――ヨーロッパ思索の旅』、『世界文学の扉をひらく』(全十巻、現在第四巻まで刊行中)、『日本文学の扉をひらく』(全十巻、現在第三巻まで刊行中)、『紀行 失われたものの伝説』、『紀行 星の時間を旅して』、『洞窟の反響』、『未完なるものへの情熱』など。
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