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講座詳細情報

申し込み締切日:2022-10-06 / 芸術・文化 / 学内講座コード:22220206

はじめての民俗学 平地人を戦慄せしめよ―『遠野物語』を読み解く〈4〉【Zoom/日本の文化・歴史/文学/】

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー オンライン講座(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
10月14日(金)、10月28日(金)、11月18日(金)、12月 2日(金)、12月16日(金)
講座回数
5回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
9,900円
定員
90
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
日本民俗学の創始者柳田国男の『遠野物語』は、百年以上経った今もその輝きを失っていない。この書に秘められた「日本人の伝承文化」を明らかにしたいという柳田の真意を読み解きながら、日本の民俗学=伝承学の意味を解き明かしていきたい。『遠野物語』に限らず日本の説話は、いったい伝承社会にとってどんな役割を担っていたのだろうか? たとえば前回読み解いた「ザシキワラシ」のように、社会の内部で起こるさまざまな事件(神隠しや長者の没落など)に直面した村人たちは、一見非合理的な解釈を「さもありなん」と頷き合いつつ結果を共有するのである。そうでなければ、事件は収束しないからである。同じ説話が時代を超えて繰り返し語り継がれるのは、その閉じた社会に生まれ続ける人びとが、同じ世界認識を共有する必要があるからである。同じ世界観(=共同幻想)を共有することなくして人びとは、閉じた共同体的な村落生活を維持することができないのだ。説話は人びとの約束事であり、世界観であり、人間の生き方そのものでもあった。そのことを私たちに教えてくれたのが『遠野物語』だったのだ。本年春の講義の続きを読んでいく予定。

【特記事項】
※本講座はリアルタイム配信型(見逃し配信付き)となります。
■見逃し配信視聴方法(収録動画のストリーミング配信)
各回実施日の翌々日(日・祝日を除く)21時までに会員のページ「マイページ」に公開します。
視聴期限は、最終回の収録動画を公開してから2週間後です。期間中は何度でも視聴できます。
見逃し配信に関する詳細及び注意事項は、下記「オンライン講座ご受講にあたって」をご確認ください。

※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。

※初めてZoomをご利用になる方は、Zoomご利用ガイドをご覧ください。

■申込締切日:10月6日(木)

■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。

■講義の進捗状況によって、スケジュール通りに進まないことがあります。

【講義概要】
第1回 10月14日(金) 『遠野物語』を読む「山の怪異」
菊池菊蔵は子供の具合が悪くなり、峠を越えて海側にいる妻を呼びにいく。すると峠で何者かが「お前の子供はもう死んだぞ」と声をかけた。

第2回 10月28日(金) 『遠野物語』を読む「津波で死んだ妻に遭う話」
明治29年に起きた明治三陸地震はマグニチュード8以上の巨大地震だった。山田町船越湾に面する船越村に婿入りした北川福二は海岸で、津波で死んだ妻が生前の愛人と連れ立って消えていくのを目撃した。

第3回 11月18日(金) 『遠野物語』を読む「小正月の夜に遊ぶ雪女」
正月15日は小正月。この日の夜、雪女が童子をあまた連れてきて遊ぶという。子供に外で遊ぶなと戒める。

第4回 12月 2日(金) 『遠野物語』を読む「占いとゴンゲン様」
ある日若い娘が河原で不思議な男に遭い、以来占いをするようになった。ゴンゲン様とは神楽舞で権現様と呼ばれる獅子頭のこと。十北地方では今も盛ん。

第5回 12月16日(金) 『遠野物語』を読む「ダンノハナ」
姥捨て山のことを遠野ではダンノハナと呼ぶ。山口村にも村はずれにデンデラ野と呼ばれるダンノハナがあった。棄老伝説は世界中にある。

備考

【教材】
・配付資料
※会員のページ「マイページメニュー」の「オンライン講座視聴・資料ダウンロード」にてダウンロードしていただきます。

・参考図書
『新版 遠野物語』柳田国男著(角川ソフィア文庫。税別476円)
※購入は任意です。

全講座一覧はこちらからご確認いただけます。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 水谷 類
肩書き 元明治大学文学部兼任講師
プロフィール 日本宗教史・文化史、および民俗学専攻。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。著書:『廟墓ラントウと現世浄土の思想』、『墓前祭祀と聖所のトポロジー』(雄山閣、2009年)、『中世の神社と祭り』(岩田書院、2010年刊)、『墓制・墓標研究の再構築―歴史・考古・民俗学の現場から―』(岩田書院、2010年刊)、『村落・宮座研究の継承と展開』(岩田書院、2011刊)、『オビシャ文書の世界―関東の村の祭りと記録』(岩田書院、2018年)。一宮制、神社と祭り、民間芸能者、遊行の宗教者などを研究対象としながら、日本人の精神世界の形成について考えています。

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