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講座詳細情報

申し込み締切日:2022-04-27 / 芸術・文化 / 学内講座コード:22120208

はじめての民俗学 平地人を戦慄せしめよ―『遠野物語』を読み解く―【Zoom/日本の文化・歴史/文学/】

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー オンライン講座(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
5月 6日(金)、 5月20日(金)、 6月 3日(金)、 6月17日(金)、 7月 1日(金)
講座回数
5回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
9,900円
定員
90
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
『遠野物語』は柳田国男の日本民俗学の原点と言われている。柳田はこの書で何を私たちに伝えたかったのだろう。よく言われてきたのが、日本には古来、平地世界とは無縁の山人たちがいて、それが各地の民話伝説の題材となっていることを世に知らしめようとしたと。しかし、遠野からきた佐々木青年が語る説話に最初に戦慄したのは柳田自身であり、彼はむしろ『遠野物語」を著わすことで日本民俗学に目覚めたのである。柳田が『遠野物語」を書いたのではない、“遠野”が柳田に書かせたのである。『遠野物語」が持つ無尽蔵ともいえる民俗世界は、道を外れてしまった私たち平地人を、今も戦慄せしめている。

【特記事項】
※本講座はリアルタイム配信型(見逃し配信付き)となります。
■見逃し配信視聴方法(収録動画のストリーミング配信)
各回実施日の翌々日(日・祝日を除く)21時までに会員のページ「マイページ」に公開します。
視聴期限は、最終回の収録動画を公開してから2週間後です。期間中は何度でも視聴できます。
見逃し配信に関する詳細及び注意事項は、下記「オンライン講座ご受講にあたって」をご確認ください。

※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。

※初めてZoomをご利用になる方は、Zoomご利用ガイドをご覧ください。

■申込締切日:4月27日(水)

■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。

【講義概要】
第1回 5月 6日(金) 隠れ里・まよいが(迷い家)
山中には不思議な隠れ里があり、特定の人にだけ姿を現すという。未知の世界と思われた山の中には意外な世界と生き物が住んでいる。

第2回 5月20日(金) オシラサマと隠し念仏
オシラサマの話は以前もあったが、マイリノホトケと呼ばれるそれは仏教や神道の影響もうけている。山村には秘密結社のような信仰集団があった。

第3回 6月 3日(金) 長者屋敷の怪異
長者屋敷とは、山中にある無人の屋敷跡のこと。ちかくの炭焼き小屋に時折、不思議な女が現れ、小屋の中を覗くという。

第4回 6月17日(金) 幽霊との遭遇・死者を見た話
幽霊との遭遇はどこの世界にもある。遠野では息を引き取る寸前に多くの人が死者の霊と出会う。この世への未練が幽霊となって現れるのか。

第5回 7月 1日(金) 山の神と天狗
菊池菊蔵は子供の具合が悪くなったので、実家に帰っている妻を呼びに峠を越えた。するとどこからともなく「菊蔵、お前の子供はもう死んでいるぞ」と声がした。声の主は山の神か天狗なのか。

備考

【教材】
・配付資料
※会員のページ「マイページメニュー」の「オンライン講座視聴・資料ダウンロード」にてダウンロードしていただきます。

・テキスト情報(著者 『書籍名』 (出版社,発刊年) 価格(税込))
『新版 遠野物語』角川ソフィア文庫 572円

講師陣

名前 水谷 類
肩書き 元明治大学文学部兼任講師
プロフィール 日本宗教史・文化史、および民俗学専攻。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。著書:『廟墓ラントウと現世浄土の思想』、『墓前祭祀と聖所のトポロジー』(雄山閣、2009年)、『中世の神社と祭り』(岩田書院、2010年刊)、『墓制・墓標研究の再構築―歴史・考古・民俗学の現場から―』(岩田書院、2010年刊)、『村落・宮座研究の継承と展開』(岩田書院、2011刊)、『オビシャ文書の世界―関東の村の祭りと記録』(岩田書院、2018年)。一宮制、神社と祭り、民間芸能者、遊行の宗教者などを研究対象としながら、日本人の精神世界の形成について考えています。

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