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講座詳細情報

申し込み締切日:2021-05-10 / 文学:芸術・文化 / 学内講座コード:21120038

【リアルタイム】日本古代の王権と音楽IX 『源氏物語』の音楽

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー オンライン講座(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
5月18日(火)、6月 1日(火)、6月15日(火)、6月29日(火)、7月6日(火)、7月20日(火)
講座回数
6回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
11,000円
定員
30
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
古代の為政者が音楽をどのように統治に利用してきたかを、文学や歴史の資料からたどる講座です。
現代の音楽観とは異なり、日本を含む古代東アジアでは、音楽は統治方法の一つでした。音楽によって人心を正しく導き得るとする、中国礼楽思想の影響によります。
『源氏物語』はこの礼楽思想に基づきつつも、音楽を文学表現として方法化しています。たとえば琵琶は貴族社会でとても流行した楽器ですが、『源氏物語』ではとくに、宿命的なもの思いに沈む女君たちが弾き手とされているのです。
今期は、琵琶・横笛・朗詠・催馬楽・神楽などを採り上げ、『源氏物語』における音楽表現の特色について、史実や説話なども参考にしながらみていきます。また第3回には、雅楽家である石川高氏をお迎えし、雅楽についての講義と雅楽器の演奏をしていただきます。

【特記事項】
※本講座はオンライン受講のみとなります。

※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。

※初めてZoomをご利用になる方は、Zoomご利用ガイドをご覧ください。

■申込締切日:5月10日(月)

■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。

【講義概要】
第1回 5月18日(火) もの思う女君たちと琵琶(1)明石の御方
琵琶は、明石の御方が深いもの思いに沈む女性であることを象徴しています。

第2回 6月 1日(火) もの思う女君たちと琵琶(2)宇治の姫君たち
八宮の娘である大君と中の君もまた、もの思いする女君であり、琵琶の弾き手です。

第3回 6月15日(火) 柏木の横笛
横笛は貴族男性に最も好まれた楽器です。柏木の笛は、秘められた血縁を表徴しています。

第4回 6月29日(火) 唐楽と古代歌謡ー笙(さう)の笛はー
解説をまじえながら、今に伝わる雅楽曲や古代歌謡の実演を鑑賞し、歌謡の歌唱体験もします。

第5回 7月 6日(火) 朗詠・催馬楽
作中で朗詠や催馬楽といった歌謡がもたらしている、物語表現の広がりを確認します。

第6回 7月20日(火) 神楽・東遊び
平安貴族社会で神楽や東遊びがどのように行われていたか、現代と比較しつつ考察します。

備考

【講座をお薦めする方】
古代日本の音楽や源氏物語に興味のある方。

【教材】
配付資料
会員のページ「マイページメニュー」の「オンライン講座視聴・資料ダウンロード」にてダウンロードしていただきます。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 西本 香子
肩書き 明治大学兼任講師
プロフィール 明治大学大学院博士課程修了。博士(文学)。専門は『うつほ物語』『源氏物語』をはじめとする平安時代の物語文学。とくに、古代文学における音楽と王権との関係について、礼楽思想で尊ばれた琴(きん)の扱われ方を中心に考察している。著書に『古代日本の王権と音楽―古代祭祀の琴(こと)から源氏物語の琴(きん)へ―』(高志書院 2018年9月)がある。
名前 石川 高
肩書き 笙演奏家
プロフィール 宮田まゆみ、芝祐靖、豊英秋各氏に雅楽を師事。雅楽団体「伶楽舎(れいがくしゃ)に所属している。独奏者としても、様々な音楽家と共に活動し、即興演奏も行う。和光大学、学習院大学、沖縄県立芸術大学にて講義を行い、朝日カルチャーセンター新宿にて、「古代歌謡」講座を20年にわたり担当している。2019年には、アテネ、トロント、ストックホルム、ハダースフィールド(イギリス)で開催された音楽祭に参加。
名前 吉村 武彦
肩書き 明治大学名誉教授
プロフィール 1945年朝鮮生まれ。京都・大阪育ち。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。専攻は、日本古代史。主な著書に、『日本古代の社会と国家』(岩波書店)、『新版 古代天皇の誕生』(角川ソフィア文庫)、『聖徳太子』(岩波新書)、『ヤマト王権』(岩波新書)、『女帝の古代日本』(岩波書店)、『蘇我氏の古代』『大化改新を考える』(岩波新書)他多数。

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