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講座詳細情報

申し込み締切日:2018-05-01 / 日本史:自然科学・環境:その他教養 / 学内講座コード:18120070

731部隊と戦後日本 細菌戦医師たちの人体実験隠蔽・免責・復権と情報戦

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
5月 9日(水)、 5月16日(水)、 5月23日(水)、 5月30日(水)、 6月 6日(水)
講座回数
5回
時間
17:00~18:30
講座区分
前期 
入学金
3,000円
受講料
12,000円
定員
50
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
石井四郎ら関東軍防疫給水部731部隊が広く知られたのは、1981年のベストセラー森村誠一『悪魔の飽食』によってであった。それから日本、アメリカ、ロシア、中国などで新たな史資料が発掘・研究され、本来戦犯として裁かるべき医学者・医師など3560人の731部隊隊員が人体実験を隠蔽し、米軍に細菌戦データを提供して免責され、戦後の医学界・医薬産業で復権・君臨してきた秘密が明らかになった。昨年夏のNHKスペシャル「731部隊の真実ーーエリート医学者と人体実験」放映で再びクローズアップされた731部隊を、戦前ゾルゲ事件、戦後GHQ内部の民政局(GS)と諜報部(G2)の対立との関連、梅毒担当医師二木秀雄の時局雑誌『政界ジープ』による情報操作、薬害エイズをもたらしたミドリ十字への再結集などのトピックで講述。

【講義概要】
第1回 5月 9日(水) いま、なぜ731部隊かーー画像・映像で学ぶ現代史
従軍慰安婦・南京事件とならぶ東アジア歴史認識の焦点としての細菌戦・人体実験、731部隊遺跡の現在

第2回 5月16日(水) 731部隊の隠蔽ーー「軍歴は決してもらさず」
ゾルゲは731部隊を知っていた、関東軍は国体護持のため731部隊の存在を抹消、帰国隊員の「3つの掟」

第3回 5月23日(水) 731部隊の免責ーー GHQ・米軍との交渉
米軍諜報部(G2)による731部隊囲い込み、データ提供による免責、梅毒・情報戦担当医師二木秀雄の戦後

第4回 5月30日(水) 731部隊の復権ーー原爆調査・伝染病対策への動員
帝銀事件で発覚?、占領軍公衆衛生福祉局(PHW)を通じた医学界復権、朝鮮戦争・ミドリ十字で再結集

第5回 6月 6日(水) 731部隊員3560人の戦後ーー沈黙と弁明
エリート医師と一般隊員のギャップ、ハバロフスク裁判、二木秀雄の戦友会結成、少年隊員の証言・告発

備考

【教材】
・ 配付資料
・ (参考文献) 加藤哲郎『「飽食した悪魔」の戦後ーー 731部隊と二木秀雄 「政界ジープ」』(花伝社、2017年)3500円+税

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 加藤 哲郎
肩書き 一橋大学名誉教授 政治学・比較政治・現代史/博士(法学)
プロフィール 1947年生、東京大学法学部卒業。現在一橋大学名誉教授(政治学・現代史)、博士(法学)。英国エセックス大学、米国スタンフォード大学、ハーバード大学、ドイツ・ベルリン・フンボルト大学客員研究員、インド・デリー大学、メキシコ大学院大学、早稲田大学客員教授等歴任。インターネット上で「ネチズン・カレッジ」主宰。著書に『国境を越えるユートピア』『象徴天皇制の起源』『ゾルゲ事件』(平凡社)、『情報戦の時代』『情報戦と現代史』『「飽食した悪魔」の戦後』(花伝社)、『社会と国家』『ワイマール期ベルリンの日本人』『日本の社会主義??原爆反対・原発推進の論理』(岩波書店)、など多数。
名前 生方 卓
肩書き コーディネータ・元明治大学政治経済学部准教授
プロフィール 社会思想史専攻。研究テーマは、ヘーゲルとヘーゲル学派の社会哲学、環境哲学等、共著に『ドイツ社会主義研究』、『経済思想の源流』など。
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