大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座趣旨】
本講座は、ビジネス関連の著名な学研究者の書物を取り上げ、受講生の皆様とじっくりと時間をかけて読み込んでいこうとするものです。
今回取り上げるのは、リンダ・グラットンの「ワーク・シフト」です。本書は「働き方」について多角的に分析を加えたものです。著者の研究テーマは「企業の中の人間」です。本書の読み方は様々です。文字通り自分自身の働き方への問いかけはもちろん、これからの企業のあり方、あるいは企業を通じての従業員の利害関係者や社会の結びつき方などを問い直す良い機会を提供してくれます。
そのために、我々の周りで起きているさまざまな変化を正確に知る必要があります。著者は、本書のはじめで次のように述べている。「未来に何が待っているかを知るためには、向こう数十年の世界を形づくる五つの要因-テクノロジーの進化、グローバル化の進展、人口構成の変化と長寿化、社会の変化、そしてエネルギー・環境問題の深刻化-について考える必要がある。漠然と理解するだけでは十分でない。細部にわたり、具体的に理解を深める必要がある。」そして、この五つの要因を分析する上で三十二の現象を抽出しています。これらを丹念に検討してみましょう。本書の著者は今注目さている「ライフ・シフト」の著者でもあります。著者の深い見識を共有していきましょう。

【特記事項】
【ジャンル】マーケティング
【講義レベル】応用

■本講座は、毎回数名が報告者となって該当部分の報告を行い、 関連する事例を紹介する中で、講師と受講生で議論を進めるゼミナール方式です。

【受講をお薦めする方】
企業は劇的に変化する現在の経営環境に適応する必要があります。もちろん、そこに所属する皆様も同様です。そのような変化してやまない現在のさまざまな問題に興味を持ち、自身の仕事に結びつけて考えようとしている方であれば
どなたでも歓迎です。

■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。

【講義概要】
第1回 4月26日(木) 未来を形づくる五つの要因

第2回 5月10日(木) いつも時間に追われ続ける未来

第3回 5月24日(木) 孤独にさいなまれる未来

第4回 5月31日(木) 繁栄から締め出される未来

第5回 6月14日(木) コ・クリエーションの未来

第6回 6月28日(木) 積極的に社会と関わる未来

第7回 7月 5日(木) ミニ起業家が活躍する未来

第8回 7月19日(木) 働き方を〈シフト〉する

【教材】
リンダ・グラットン著『ワーク・シフト』(プレジデント社)
※教材費は受講料に含まれます。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	井上 崇通
肩書き	明治大学商学部教授
プロフィール	専門はマーケティング戦略論、消費者行動論等、「企業と消費者の価値共創」、「消費者心理」、「戦略的マーケティング」をテーマに研究、主著に「消費者行動論」(同文舘)、「サービス・ドミナント・ロジック」(同文舘)等、企業研修・指導、各種資格試験出題委員等幅広く活動。