講座詳細情報
申し込み締切日:2017-10-05 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:17220008
新・歴史民俗学シリーズ 神社と祭りの精神史11
- 開催日
- 10月13日(金)、10月27日(金)、11月10日(金)、11月24日(金)、12月 8日(金)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 14,000円
- 定員
- 50
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
近年神社や日本の神々に対する関心が高まっています。諸国一宮めぐりをして御朱印をいただくなどという、一時代前ではまるで思いもよらなかった趣味が流行していると聞きます。一宮に限らず、これまで埋もれていたような小さな神々、マイナーな聖地をパワースポットと呼び、そこに直接出向いて「力をいただく」という不思議な行動が流行っているともいわれます。先の見えない世界の行方と自分自身の目的、不安定な時代にはいつもこうした魔訶不思議な信仰的行動が生まれてきました。人間の不安をそのまま受け入れてくださるのが日本の信仰世界なのかもしれません。ここまで数十におよぶ神社を採り上げてきましたが、大きな神社、特別な神社に限ってきました。しかし個々の神社の歴史と実態を明らかにできる史料、材料は決して多くありません。古文書と記録ばかりに頼らず、絵画や絵図、あるいは現在も行われている祭りなどを通して、神社の本質に迫っていきたいと思っています。史料・記録の解釈は少し難しいですが、きっと得るものは少なくないと確信しています。
【講義概要】
第1回 10月13日(金) 中山神社(美作国)
吉備津彦系の祭神を祀る神社であるが『今昔物語』では祟る猿神として登場する。
第2回 10月27日(金) 日前・国懸神宮(紀伊国)
日前宮は皇室の御神体である神鏡を御祭神とする特別な神社。古代紀伊国の特異性に迫る。
第3回 11月10日(金) 香椎宮(筑前国)
仲哀天皇を祀る神宮。香椎廟とも呼ばれ、神功皇后の陰に隠れた仲哀天皇を人神とする神社。
第4回 11月24日(金) 平野神社(山城国)
平安遷都とともに祀られるようになった王城鎮護神。祭神を含めて謎が多い。
第5回 12月 8日(金) 梅宮大社(山城国)
橘氏の氏神。檀林皇后(第52代嵯峨天皇皇后)が崇敬したお産の神。
近年神社や日本の神々に対する関心が高まっています。諸国一宮めぐりをして御朱印をいただくなどという、一時代前ではまるで思いもよらなかった趣味が流行していると聞きます。一宮に限らず、これまで埋もれていたような小さな神々、マイナーな聖地をパワースポットと呼び、そこに直接出向いて「力をいただく」という不思議な行動が流行っているともいわれます。先の見えない世界の行方と自分自身の目的、不安定な時代にはいつもこうした魔訶不思議な信仰的行動が生まれてきました。人間の不安をそのまま受け入れてくださるのが日本の信仰世界なのかもしれません。ここまで数十におよぶ神社を採り上げてきましたが、大きな神社、特別な神社に限ってきました。しかし個々の神社の歴史と実態を明らかにできる史料、材料は決して多くありません。古文書と記録ばかりに頼らず、絵画や絵図、あるいは現在も行われている祭りなどを通して、神社の本質に迫っていきたいと思っています。史料・記録の解釈は少し難しいですが、きっと得るものは少なくないと確信しています。
【講義概要】
第1回 10月13日(金) 中山神社(美作国)
吉備津彦系の祭神を祀る神社であるが『今昔物語』では祟る猿神として登場する。
第2回 10月27日(金) 日前・国懸神宮(紀伊国)
日前宮は皇室の御神体である神鏡を御祭神とする特別な神社。古代紀伊国の特異性に迫る。
第3回 11月10日(金) 香椎宮(筑前国)
仲哀天皇を祀る神宮。香椎廟とも呼ばれ、神功皇后の陰に隠れた仲哀天皇を人神とする神社。
第4回 11月24日(金) 平野神社(山城国)
平安遷都とともに祀られるようになった王城鎮護神。祭神を含めて謎が多い。
第5回 12月 8日(金) 梅宮大社(山城国)
橘氏の氏神。檀林皇后(第52代嵯峨天皇皇后)が崇敬したお産の神。
備考
【教材】
レジュメ資料
※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
レジュメ資料
※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 水谷 類 |
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肩書き | 元明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 日本宗教史・文化史、および民俗学専攻。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。著書:『廟墓ラントウと現世浄土の思想』、『墓前祭祀と聖所のトポロジー』(雄山閣、2009年)、『中世の神社と祭り』(岩田書院、2010年刊)、『墓制・墓標研究の再構築―歴史・考古・民俗学の現場から―』(岩田書院、2010年刊)、『村落・宮座研究の継承と展開』(岩田書院、2011刊)。一宮制、神社と祭り、民間芸能者、遊行の宗教者などを研究対象としながら、日本人の精神世界の形成について考えています。 |