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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-04-19 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:17120029

狛犬から眺める日本とアジア 石の霊獣が結ぶ郷土の感性

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
4月27日(木)、 5月25日(木)、 6月 8日(木)、 6月22日(木)、 7月 6日(木)、 7月20日(木)
講座回数
6回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
3,000円
受講料
14,000円
定員
60
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
神社の参道の両脇に立っている狛犬は、立ち止まってよくよくみれば、日本各地各様に個性溢れる表情をみせています。一言で言えば、「隣の地方の狛犬は違う」のです。狛犬からは地方の独特な風土・人情・個性を窺い知ることができ、日本文化の多様性や豊かさが分かります。また、もともとはメソポタミアにはじまり、インド・中国の獅子像から日本にやって来た狛犬は、アジア各地の人々の祈りの心を知る手がかりにもなります。
この講座では、神社のわき役とみなされがちな狛犬を、一転日本とアジアを知るための主役に据えて考えます。各地の狛犬研究者の講義や、江戸狛犬の実地探訪・狛犬彫刻師の方の講義を通じて、日本の各地各様の個性ある狛犬のかたちやありかたを探りつつ、アジアの獅子像の展開という大きな流れに位置づけて考えます。


※フィールドワークに関わる費用は別途実費
※フィールドワークに伴う書類を別途ご提出いただきます(初回講義でご案内いたします)。

【講義概要】
第1回 4月27日(木) 狛犬の来た道―メソポタミア・インド・中国の獅子像の系譜
日本の狛犬の起源として、発祥地メソポタミアからインド・中国から日本に至るまでの歴史。

第2回 5月25日(木) 畿内(京都・奈良・大阪)の狛犬―日本での狛犬の誕生と畿内狛犬の展開
日本独自の「獅子・狛犬」の誕生から畿内を中心に日本の狛犬の歴史。

第3回 6月 8日(木) 【フィールドワーク】お江戸の狛犬探訪―神田界隈から上野まで
神田明神など、駿河台キャンパス近くの神社の江戸狛犬を実地探訪。

第4回 6月22日(木) 愛知の狛犬―狛犬彫刻師からみた狛犬
全国に普及した岡崎型狛犬をテーマに、石工の綱川潔氏自身の製作体験と調査研究から語る。

第5回 7月 6日(木) 九州「肥前狛犬」の世界
佐賀県を中心に九州西北部に分布する小型狛犬「肥前狛犬」から、地方独特の狛犬と石造物文化を眺める。

第6回 7月20日(木) 環東シナ海文化圏からみた狛犬
宋風獅子や沖縄・韓国・中国南部の獅子像からみた、東シナ海文化圏の比較文化論。

備考

【教材】
レジュメ資料

講師陣

名前 川野 明正
肩書き 明治大学法学部教授
プロフィール 1967年東京都生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学、博士(文学)。アジアの民間信仰を、獅子像や、妖怪・呪術・呪符などのテーマから研究。著書に『神像呪符〈甲馬子〉集成―中国雲南省漢族・白族民間信仰誌』(東方出版)、『中国の〈憑きもの〉―華南地方の蠱毒(こどく)と呪術伝承』(風響社)、『雲南の歴史―アジア十字路に交錯する多民族世界』(白帝社)等。
名前 塩見 一仁
肩書き 立命館高等学校国語科教員、狛犬研究家
プロフィール 大阪府立の高等学校に43年間在職。複数の高校で古美術研究会を立ち上げ、仏教美術を愛好する。その一方で早くに神社・寺院の獅子・狛犬に興味を持ち始め、そのルーツと日本への伝播についての研究を一つのライフワークとする。2014年、その成果を『狛犬誕生―神獣のルーツをたどるー』(澪標)にまとめる。現在は大阪府の神社を中心に、狛犬の由来や狛犬関連の話題を取材中である。
名前 長谷川 昇
肩書き 狛犬親睦・研究団体「狛犬さがし隊」隊長
プロフィール 1948年東京生まれ。2006年頃から狛犬探索をはじめ、研究している。また、狛犬関係親睦・研究団体「狛犬さがし隊」を設立し、全国400名近い会員が参加するフェイスブックでの狛犬情報投稿サイト「狛犬さがし隊」を運営。日本最大の狛犬情報交換サイトとなっている。
名前 綱川 潔
肩書き 石材業・狛犬彫刻師
プロフィール 1950年北海道の石材店の長男として誕生。1964年家業を継ぐため、愛知県岡崎市の石材店で石工修業に入る。1968年見習い職人として、渡り職人として産地岡崎の彫刻店で修業。1980年岡崎市現在地にて、独立・開業「巽彫刻」代表。
名前 中野 高通
肩書き 日本石仏協会理事、肥前狛犬を学ぶ会会員
プロフィール 1964年東京都生まれ。上智大学文学部史学科、奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。小学生の頃に若杉慧の著書『野の佛』に触れて以来、石仏を中心とした石造物に関心を寄せる。現在、会社勤務の傍ら、父祖の地である九州佐賀を中心に石造物の鑑賞を続け、主に九州の石造物を、日本石仏協会の催事、機関誌にて紹介、報告。『日本の石仏』などへの寄稿多数。
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