講座詳細情報
申し込み締切日:2014-09-18 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:14220047
新・歴史民俗学シリーズ 神社と祭りの精神史5
- 開催日
- 9月26日(金)、10月10日(金)、10月24日(金)、11月 7日(金)、11月21日(金)、12月 5日(金)、12月19日(金)、 1月 9日(金)、 1月16日(金)、 1月23日(金)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 28,000円
- 定員
- 45
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
八百万の神が棲むという日本列島。大きな神社、小さな神社、有名な神社、あまり知られていない神社。もちろんそれぞれに謎めいた、意味深い歴史があります。そんな多様な神社と神々の物語を、資料の許す限り説き起こしてきました。神社には神事・祭りがつきものですね。祭りは神々の始原を蘇らせ、永遠回帰を実現する神社のもっとも大切な活動です。一方、開創縁起は、神々と人々とが出会ったきっかけを神話化したもの。祭りは開創神話を「生き直す」ものです。祭りと神話を丹念に読み解きながら、日本列島における神々の歴史を紐解きます。
【講義概要】
第1回 9月26日(金) 宗像神社(筑前国)
ご存知、宗像三女神を祀る海の神社。記紀神話にも登場し、古代王権とも深い関わりがあったと思われる重要な神社のひとつ。
第2回 10月10日(金) 大鳥大社(和泉国)
和泉国一宮。祭神ヤマトタケルは東国平定の英雄だが、もともとの神格は謎に包まれている。
第3回 10月24日(金) 伊和神社(播磨国)
播磨国一宮。風土記で伊和大神はオオナムチ神と同体とされる。中国地方独自の古代神。
第4回 11月 7日(金) 大洗磯崎・酒列磯崎神社(常陸国)
大洗磯崎神社は延喜式明神大社。両社は常陸国海岸に祀られている国魂神で、オオナムチ命・スクナヒコナ命として登場する。
第5回 11月21日(金) 多賀大社(近江国)
伊弉諾命を主祭神とする古代神社。伊勢神宮の祖神として崇められた。中世になると伊勢信仰と合体して庶民の崇敬を集め「お伊勢参らばお多賀に参れ。お伊勢お多賀の子でござる」と唄われた。
第6回 12月 5日(金) 伊弉諾神宮(淡路国)
淡路国一宮。祭神は、滋賀県多賀神社と同じ伊弉諾命。淡路島は瀬戸内海の中央にあって、国生みの舞台とされていた。
第7回 12月19日(金) 吉備津彦神社(備中国)
吉備国一宮(備中国一宮)。山陽道を代表する神社で、古代の瀬戸内海沿岸地域を考えるためには外せない神社。
第8回 1月 9日(金) 宇部神社(因幡国)
因幡国一宮。山陰道にある数少ない名神大社のひとつ。古代氏族伊福部氏の祖神を祀る。『時範記』の国司神拝記事は一宮制研究の基本資料である。
第9回 1月16日(金) 伯耆国一宮倭文神社と二宮大神山神社(伯耆大山)
両社を通して、古代日本海側の神々について考える。
第10回 1月23日(金) 塩釜神社(陸前国)
陸奥国一宮。東北地方太平洋側の大社で、多賀城にも近く、古代王権の前進基地的な神。
八百万の神が棲むという日本列島。大きな神社、小さな神社、有名な神社、あまり知られていない神社。もちろんそれぞれに謎めいた、意味深い歴史があります。そんな多様な神社と神々の物語を、資料の許す限り説き起こしてきました。神社には神事・祭りがつきものですね。祭りは神々の始原を蘇らせ、永遠回帰を実現する神社のもっとも大切な活動です。一方、開創縁起は、神々と人々とが出会ったきっかけを神話化したもの。祭りは開創神話を「生き直す」ものです。祭りと神話を丹念に読み解きながら、日本列島における神々の歴史を紐解きます。
【講義概要】
第1回 9月26日(金) 宗像神社(筑前国)
ご存知、宗像三女神を祀る海の神社。記紀神話にも登場し、古代王権とも深い関わりがあったと思われる重要な神社のひとつ。
第2回 10月10日(金) 大鳥大社(和泉国)
和泉国一宮。祭神ヤマトタケルは東国平定の英雄だが、もともとの神格は謎に包まれている。
第3回 10月24日(金) 伊和神社(播磨国)
播磨国一宮。風土記で伊和大神はオオナムチ神と同体とされる。中国地方独自の古代神。
第4回 11月 7日(金) 大洗磯崎・酒列磯崎神社(常陸国)
大洗磯崎神社は延喜式明神大社。両社は常陸国海岸に祀られている国魂神で、オオナムチ命・スクナヒコナ命として登場する。
第5回 11月21日(金) 多賀大社(近江国)
伊弉諾命を主祭神とする古代神社。伊勢神宮の祖神として崇められた。中世になると伊勢信仰と合体して庶民の崇敬を集め「お伊勢参らばお多賀に参れ。お伊勢お多賀の子でござる」と唄われた。
第6回 12月 5日(金) 伊弉諾神宮(淡路国)
淡路国一宮。祭神は、滋賀県多賀神社と同じ伊弉諾命。淡路島は瀬戸内海の中央にあって、国生みの舞台とされていた。
第7回 12月19日(金) 吉備津彦神社(備中国)
吉備国一宮(備中国一宮)。山陽道を代表する神社で、古代の瀬戸内海沿岸地域を考えるためには外せない神社。
第8回 1月 9日(金) 宇部神社(因幡国)
因幡国一宮。山陰道にある数少ない名神大社のひとつ。古代氏族伊福部氏の祖神を祀る。『時範記』の国司神拝記事は一宮制研究の基本資料である。
第9回 1月16日(金) 伯耆国一宮倭文神社と二宮大神山神社(伯耆大山)
両社を通して、古代日本海側の神々について考える。
第10回 1月23日(金) 塩釜神社(陸前国)
陸奥国一宮。東北地方太平洋側の大社で、多賀城にも近く、古代王権の前進基地的な神。
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 水谷 類 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 日本宗教史・文化史、および民俗学専攻。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。著書:『廟墓ラントウと現世浄土の思想』、『墓前祭祀と聖所のトポロジー』(雄山閣、2009年)、『中世の神社と祭り』(岩田書院、2010年刊)、『墓制・墓標研究の再構築―歴史・考古・民俗学の現場から―』(岩田書院、2010年刊)、『村落・宮座研究の継承と展開』(岩田書院、2011刊)。一宮制、神社と祭り、民間芸能者、遊行の宗教者などを研究対象としながら、日本人の精神世界の形成について考えています。 |