講座詳細情報
申し込み締切日:2014-09-30 / スキル / 学内講座コード:14210020
マーケティング・ゼミナール 『株式会社という病』(平川克美著)を読む ―現代企業の不振の深淵を探る!―
- 開催日
- 10月 8日(水)、10月22日(水)、11月 5日(水)、11月19日(水)、12月 3日(水)、12月17日(水)、 1月14日(水)、 1月28日(水)
- 講座回数
- 8回
- 時間
- 19:00~21:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 30,000円
- 定員
- 18
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
記憶に新しい昨年の多くの有名ホテルの食材偽装問題は、わが国のビジネス企業のあり方にどのような課題を投げかけているのでしょうか。あるいは一歩間違えば大惨事に繋がりかねない鉄道事業でも、JR北海道が私たち利用顧客にさらけ出したあの信じられないような醜態はいったい何だったのでしょうか。あるいは銀行と暴力団との関係や福島の原発不祥事の除染作業などに係る企業の醜態は現代ビジネスにおけるどのような問題を私たちに知らせようとしているのでしょうか。しかもこれらのすべての不祥事に共通しているのは、社長をはじめトップ経営陣の責任回避姿勢が顕著に見られたということです。本来、企業の役員の給料が一般社員の給料より高いのは、常にそうした問題発生の際の責任を担わなければならないというそのリスクに対しての備えであるはずなのに・・・・・。
現代のビジネス社会で次々と発生するこのような企業不祥事は、経営者個人の資質に帰せられるべきものなのでしょうか。あるいはそうした顧客や社会の信頼を裏切っても利益を追求したいという組織文化そのものに帰せられるべき問題なのでしょうか。それとも本質的に「株式会社」という制度体そのものの中に、企業を崩壊へと向かわせるそうした悪魔的な特質が内在しているからなのでしょうか。もしそうであるならば、ほとんどすべての事業体が「株式会社」として機能している今日、それはビジネス社会にとって見過ごすことのできない由々しき問題であるということになります。
私たちが企業という組織の中で人生の多くの時間を割いて労力を費やすのは、それによって得られる経済力を基に、自身や家族の人生そのものを少しでも豊かに彩っていくためであり、そうして産出された「財」を企業外の他者がこれまたそれぞれの人生を彩るために必要な価値財として消費してもらうためにほかなりません。そうした企業としての社会的な価値のすべてをこうした不祥事は崩壊させてしまうのです。
今回の講座テキストには、このような問題を明らかにするために、すなわち、株式会社というものの本質を抉り出し、そこに潜む危険な“悪魔”とは何かを探り出し、本来の会社制度とそこに勤める私たちの関係を正常化していくために、そして真摯に誠実に会社というものの社会的な役割を遂行していくために必要な多くのヒントが盛られています。本書を利用しながら受講生の皆さんと、これからの企業の社会的経済的な存立価値を高め、真に働き甲斐のある組織づくりに必要な知恵の産出のために、活発な議論を展開していきたいと思います。(大友純)
【特記事項】
●講義は毎回数名が報告者となってテキストの各該当章と報告者自身の経験的事例をもって議論を進めていくゼミナール方式で行われます。テキストは、平川克美著『株式会社という病』(文芸春秋社)およびサブテキストとして同著者による『移行期的混乱』(筑摩書房)を使用します。
●テキスト目次
第一章 経済的人間 ~大きくなりすぎた経済の力~
第二章 信憑論 ~かれらが会社を愛した理由~
第三章 幻想論 ~欲望がつくりあげた幻想~
第四章 因果論 ~結果は原因の中にすでに胚胎し、原因は結果が作り出す~
第五章 技術論 ~「ウェブ進化論」では語りえないこと~
第六章 倫理論 ~『国家の品格』と日本人のなし崩し的な宗旨替え~
記憶に新しい昨年の多くの有名ホテルの食材偽装問題は、わが国のビジネス企業のあり方にどのような課題を投げかけているのでしょうか。あるいは一歩間違えば大惨事に繋がりかねない鉄道事業でも、JR北海道が私たち利用顧客にさらけ出したあの信じられないような醜態はいったい何だったのでしょうか。あるいは銀行と暴力団との関係や福島の原発不祥事の除染作業などに係る企業の醜態は現代ビジネスにおけるどのような問題を私たちに知らせようとしているのでしょうか。しかもこれらのすべての不祥事に共通しているのは、社長をはじめトップ経営陣の責任回避姿勢が顕著に見られたということです。本来、企業の役員の給料が一般社員の給料より高いのは、常にそうした問題発生の際の責任を担わなければならないというそのリスクに対しての備えであるはずなのに・・・・・。
現代のビジネス社会で次々と発生するこのような企業不祥事は、経営者個人の資質に帰せられるべきものなのでしょうか。あるいはそうした顧客や社会の信頼を裏切っても利益を追求したいという組織文化そのものに帰せられるべき問題なのでしょうか。それとも本質的に「株式会社」という制度体そのものの中に、企業を崩壊へと向かわせるそうした悪魔的な特質が内在しているからなのでしょうか。もしそうであるならば、ほとんどすべての事業体が「株式会社」として機能している今日、それはビジネス社会にとって見過ごすことのできない由々しき問題であるということになります。
私たちが企業という組織の中で人生の多くの時間を割いて労力を費やすのは、それによって得られる経済力を基に、自身や家族の人生そのものを少しでも豊かに彩っていくためであり、そうして産出された「財」を企業外の他者がこれまたそれぞれの人生を彩るために必要な価値財として消費してもらうためにほかなりません。そうした企業としての社会的な価値のすべてをこうした不祥事は崩壊させてしまうのです。
今回の講座テキストには、このような問題を明らかにするために、すなわち、株式会社というものの本質を抉り出し、そこに潜む危険な“悪魔”とは何かを探り出し、本来の会社制度とそこに勤める私たちの関係を正常化していくために、そして真摯に誠実に会社というものの社会的な役割を遂行していくために必要な多くのヒントが盛られています。本書を利用しながら受講生の皆さんと、これからの企業の社会的経済的な存立価値を高め、真に働き甲斐のある組織づくりに必要な知恵の産出のために、活発な議論を展開していきたいと思います。(大友純)
【特記事項】
●講義は毎回数名が報告者となってテキストの各該当章と報告者自身の経験的事例をもって議論を進めていくゼミナール方式で行われます。テキストは、平川克美著『株式会社という病』(文芸春秋社)およびサブテキストとして同著者による『移行期的混乱』(筑摩書房)を使用します。
●テキスト目次
第一章 経済的人間 ~大きくなりすぎた経済の力~
第二章 信憑論 ~かれらが会社を愛した理由~
第三章 幻想論 ~欲望がつくりあげた幻想~
第四章 因果論 ~結果は原因の中にすでに胚胎し、原因は結果が作り出す~
第五章 技術論 ~「ウェブ進化論」では語りえないこと~
第六章 倫理論 ~『国家の品格』と日本人のなし崩し的な宗旨替え~
備考
【教材】
※初回講座時にお渡しします。(受講料に含まれます。)
※初回講座時にお渡しします。(受講料に含まれます。)
講師陣
名前 | 大友 純 |
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肩書き | 明治大学商学部教授 |
プロフィール | 明治大学大学院商学研究科博士後期課程退学。専門はマーケティング戦略論、広告論。食品・化学・自動車・機械メーカーや小売店等の大手企業で経営実務・マーケティング戦略の研修指導を数多く手がける他、中小企業経営、地域商業活性化に関する指導も続けている。明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科兼担教授。 |
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