講座詳細情報
申し込み締切日:2012-09-27 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:12220027
新版・ゆっくり学ぶ江戸の古文書 パート4
- 開催日
- 10月 5日(金)、10月19日(金)、11月 2日(金)、11月16日(金)、11月30日(金)、12月14日(金)、 1月11日(金)、 1月25日(金)、 2月 8日(金)、 2月22日(金)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 24,000円
- 定員
- 30
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
古文書ときくと、なんとも堅苦しく、取り掛かりにくく感じられるかもしれません。でも、たぶん多くの方が、「あの、ミミズののたくったような字が読めたらいいのに」とか、「読めるようになりたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。
この講座は、くずし字がますます読めるようになりたい方、どんなポイントに注意したらよいか復習したい方、自分の読解力を再確認したいという方のためのクラスです。
読解の手順を一通り復習しつつ、武家、町方などの古文書から、読みやすく典型的な古文書に挑戦してみましょう。古文書での筆法や筆順の連綿について板書して解説します。それをノートに書き留めながら、ご一緒に研究して参りましょう。またレジュメで、江戸の歴史を追体験するのも、学習の興味を増してくれることでしょう。
前半6回は、引き続き老中をテーマとしてみたいと思います。老中の職務の実際を見ていくと、役宅の重要性が浮かび上がってまいります。そこで老中家水野忠精の「日記」を読みます。忠精は父忠邦の天保の改革失敗を受けて14歳で家督を相続し、雁之間詰としての勤務に就きます。今期は老中就任のはるか手前の時期ですが、登城の実情、役宅や服装、殿中勤務、正月行事、など興味深い問題が次々と展開します。逆風の中の忠精の成長の跡を、役宅や家来の視点も入れながら追ってみたいと考えています。
後半4回は、香道伝書の解読を通じて、香道の具体的な遊び方や手前に触れ、香道の魅力を感じていただけたらと思います。江戸時代の享保期には茶道・香道・華道などの芸道の庶民への普及により、様々な伝書が出版されました。今回のテキスト『香道記』(国立公文書館蔵)は室町時代に香道を大成した志野宗信が著したとされるものです。現在では余り興行されることがない「焚き継香」について、詳しくまとめられています。最終回には、御家流の大矢栄穂先生が社中の方々と共に本格的な組香の会を開催致します。
くずし字の初歩からもう一歩先に進みたい方、古文書を通して江戸幕府の仕組みや江戸の文化にふれてみたい方に受講をお薦めいたします。
古文書学習を楽しくリ・スタートしたい皆様のご参加をお待ちしています。
【講義概要】
第1回 10月 5日(金) 水野忠精の日記を読む。家督相続、屋敷地、登城の道筋
第2回 10月19日(金) 初御目見と雁之間詰勤務
第3回 11月 2日(金) 同上
第4回 11月16日(金) 正月行事と殿中勤務の実情
第5回 11月30日(金) 同上
第6回 12月14日(金) 同上
第7回 1月11日(金) 香道を伝書で楽しむ1
香道伝書の写本『香道記』を読む
第8回 1月25日(金) 香道を伝書で楽しむ2
香道伝書の写本『香道記』を読む
第9回 2月 8日(金) 香道を伝書で楽しむ3
香道伝書の写本『香道記』を読む
第10回 2月22日(金) 特別講義 御家流大矢栄穂社中による組香の会
有名な組香の「源氏香」を開筵
古文書ときくと、なんとも堅苦しく、取り掛かりにくく感じられるかもしれません。でも、たぶん多くの方が、「あの、ミミズののたくったような字が読めたらいいのに」とか、「読めるようになりたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。
この講座は、くずし字がますます読めるようになりたい方、どんなポイントに注意したらよいか復習したい方、自分の読解力を再確認したいという方のためのクラスです。
読解の手順を一通り復習しつつ、武家、町方などの古文書から、読みやすく典型的な古文書に挑戦してみましょう。古文書での筆法や筆順の連綿について板書して解説します。それをノートに書き留めながら、ご一緒に研究して参りましょう。またレジュメで、江戸の歴史を追体験するのも、学習の興味を増してくれることでしょう。
前半6回は、引き続き老中をテーマとしてみたいと思います。老中の職務の実際を見ていくと、役宅の重要性が浮かび上がってまいります。そこで老中家水野忠精の「日記」を読みます。忠精は父忠邦の天保の改革失敗を受けて14歳で家督を相続し、雁之間詰としての勤務に就きます。今期は老中就任のはるか手前の時期ですが、登城の実情、役宅や服装、殿中勤務、正月行事、など興味深い問題が次々と展開します。逆風の中の忠精の成長の跡を、役宅や家来の視点も入れながら追ってみたいと考えています。
後半4回は、香道伝書の解読を通じて、香道の具体的な遊び方や手前に触れ、香道の魅力を感じていただけたらと思います。江戸時代の享保期には茶道・香道・華道などの芸道の庶民への普及により、様々な伝書が出版されました。今回のテキスト『香道記』(国立公文書館蔵)は室町時代に香道を大成した志野宗信が著したとされるものです。現在では余り興行されることがない「焚き継香」について、詳しくまとめられています。最終回には、御家流の大矢栄穂先生が社中の方々と共に本格的な組香の会を開催致します。
くずし字の初歩からもう一歩先に進みたい方、古文書を通して江戸幕府の仕組みや江戸の文化にふれてみたい方に受講をお薦めいたします。
古文書学習を楽しくリ・スタートしたい皆様のご参加をお待ちしています。
【講義概要】
第1回 10月 5日(金) 水野忠精の日記を読む。家督相続、屋敷地、登城の道筋
第2回 10月19日(金) 初御目見と雁之間詰勤務
第3回 11月 2日(金) 同上
第4回 11月16日(金) 正月行事と殿中勤務の実情
第5回 11月30日(金) 同上
第6回 12月14日(金) 同上
第7回 1月11日(金) 香道を伝書で楽しむ1
香道伝書の写本『香道記』を読む
第8回 1月25日(金) 香道を伝書で楽しむ2
香道伝書の写本『香道記』を読む
第9回 2月 8日(金) 香道を伝書で楽しむ3
香道伝書の写本『香道記』を読む
第10回 2月22日(金) 特別講義 御家流大矢栄穂社中による組香の会
有名な組香の「源氏香」を開筵
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 岩崎 信夫 |
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肩書き | 小学館アカデミー古文書塾講師 |
プロフィール | 1942年東京都生まれ。静岡県裾野市史や目黒区めぐろ歴史資料館の「武島家文書目録」の編纂に従事。また武嶋家文書を読む会として『東北大学本浮浪追討記』を翻刻。幕末の制度改革に関心を持っています。 |
名前 | 米田 雅子 |
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肩書き | 小学館アカデミー古文書塾講師 |
プロフィール | 昭和22年(1947年)東京都生まれ。東京教育大学史学科卒業後、日本国有鉄道や国立市、裾野市の修史事業の史料解読に携わる。現在は調布市の市民講座や古文書塾で古文書解読のコツや江戸時代の文化について指導をおこなっています。特に江戸時代に著された茶道や香道の伝書の解読を通じて、江戸の芸道の奥深さに引かれています。 |
名前 | 伊能 秀明 |
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肩書き | 明治大学中央図書館事務長 |
プロフィール | 群馬県生まれ。大学の学術資源や人的ネットワークを生かした生涯学習事業等に従事。最近作に「現代訳『東海道五十三次ねむりの合の手』のおかしみ」(共著、明治大学図書館紀要16)。法学博士。 |