講座詳細情報
申し込み締切日:2011-10-01 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:11260007
地獄と極楽の日本史シリーズ1 地獄はいったいどこにある? 杉並区教育委員会共催
- 開催日
- 10月 8日(土)、10月15日(土)、10月29日(土)、
11月12日(土)、11月19日(土)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 14:00~15:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 4,000円
- 定員
- 100
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
人間は何故、地獄などというものを思い付いたのだろう。そもそも日本人の地獄観と極楽観はいったい、どのようにして形成されてきたのだろう。高度な精神的産物であるといわれる他界観は、民族それぞれの文化や歴史とともに成長し、奇想天外なイメージを作りあげた。日本人も単なる素朴さだけで、2000年の歴史を刻んできたわけではなかったのだ。古代と近世を繋ぐ“中世”世界のなかで、日本人が「いのち」の行方を模索し続けた、その葛藤と挫折の歴史を探ってみよう。そうすれば私たち日本人にも、かつては地獄絵に恐怖し、人生をまっとうに生きようとする“素朴な”心持ちがあったことに気が付くかも知れない。
【特記事項】
●本講座を受講される杉並区民(在勤は除く)の新規入会の方は、入会金3,000円(3年度間有効)が無料となります。
●杉並区民で新規のお申し込みは、「電話」「FAX」「メール」での受付となります。ホームページからの「オンライン申込」では割引特典が受けられません。
●教室:和泉キャンパス メディア棟M302教室(※10/15のみ第一校舎5階 503教室)
【講義概要】
第1回 10月 8日(土) 仏教思想が説く地獄と極楽の世界観
地獄はいったいどこにある?
「六道十王図」と「往生要集」にみる呵責と救済のドラマ
日本人の「罪と罰」
第2回 10月15日(土) 地獄巡りと御霊信仰
末法と神仏習合を生んだ王朝社会
日蔵(道賢上人)の地獄巡り
菅原道真と「北野天神縁起絵」
第3回 10月29日(土) 説話文学から地獄の深淵を覗き見る
神道集の「甲賀三郎」はどこへ行ったのか
小栗判官の死と復活
「死」と「救済」の物語
第4回 11月12日(土) 地獄劇と日本人の「死」
千葉県廣済寺「鬼来迎」と仏教の救い
死と誕生の舞台
「地獄に仏」のトポロジー
第5回 11月19日(土) ふたつの浄土、その不可知の世界観
阿弥陀と弥勒
弥勒信仰の日本的「不可思議」
現世浄土とあの世観
人間は何故、地獄などというものを思い付いたのだろう。そもそも日本人の地獄観と極楽観はいったい、どのようにして形成されてきたのだろう。高度な精神的産物であるといわれる他界観は、民族それぞれの文化や歴史とともに成長し、奇想天外なイメージを作りあげた。日本人も単なる素朴さだけで、2000年の歴史を刻んできたわけではなかったのだ。古代と近世を繋ぐ“中世”世界のなかで、日本人が「いのち」の行方を模索し続けた、その葛藤と挫折の歴史を探ってみよう。そうすれば私たち日本人にも、かつては地獄絵に恐怖し、人生をまっとうに生きようとする“素朴な”心持ちがあったことに気が付くかも知れない。
【特記事項】
●本講座を受講される杉並区民(在勤は除く)の新規入会の方は、入会金3,000円(3年度間有効)が無料となります。
●杉並区民で新規のお申し込みは、「電話」「FAX」「メール」での受付となります。ホームページからの「オンライン申込」では割引特典が受けられません。
●教室:和泉キャンパス メディア棟M302教室(※10/15のみ第一校舎5階 503教室)
【講義概要】
第1回 10月 8日(土) 仏教思想が説く地獄と極楽の世界観
地獄はいったいどこにある?
「六道十王図」と「往生要集」にみる呵責と救済のドラマ
日本人の「罪と罰」
第2回 10月15日(土) 地獄巡りと御霊信仰
末法と神仏習合を生んだ王朝社会
日蔵(道賢上人)の地獄巡り
菅原道真と「北野天神縁起絵」
第3回 10月29日(土) 説話文学から地獄の深淵を覗き見る
神道集の「甲賀三郎」はどこへ行ったのか
小栗判官の死と復活
「死」と「救済」の物語
第4回 11月12日(土) 地獄劇と日本人の「死」
千葉県廣済寺「鬼来迎」と仏教の救い
死と誕生の舞台
「地獄に仏」のトポロジー
第5回 11月19日(土) ふたつの浄土、その不可知の世界観
阿弥陀と弥勒
弥勒信仰の日本的「不可思議」
現世浄土とあの世観
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 水谷 類 |
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肩書き | 明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 元日本女子大学非常勤講師。明治大学博物館調査研究員。日本宗教史・文化史、および民俗学専攻。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。著書:『廟墓ラントウと現世浄土の思想』、『墓前祭祀と聖所のトポロジー』(雄山閣、2009年)。『中世の神社と祭り』(岩田書院、2010年刊)、『墓制・墓標研究の再構築―歴史・考古・民俗学の現場から―』(岩田書院、2010年刊)。一宮制、神社と祭り、民間芸能者、遊行の宗教者などを研究対象としながら、日本人の精神世界の形成について考えています。 |