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講座詳細情報

申し込み締切日:2011-09-28 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:11220052

江戸時代の異文化コミュニケーションを探る 朝鮮通信使との関係を中心に

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
10月 5日(水)、10月12日(水)、10月19日(水)、10月26日(水)、11月 2日(水)、11月 9日(水)、11月16日(水)、11月30日(水)
講座回数
8回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
17,000円
定員
60
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
江戸時代、日本と朝鮮とは友好な外交関係=善隣外交を展開した、とされています。本当でしょうか。この疑問からこの講座は始まります。豊臣秀吉の軍勢は、すさまじい暴力で朝鮮半島を蹂躙しました。おおくの朝鮮民衆が殺害されました。その記憶が残る江戸時代、朝鮮から通信使が派遣されてきました。通信使の一行として来日した朝鮮の知識人はいったいどのように日本を見ていたのでしょうか。また一方、日本人は朝鮮人・朝鮮通信使をどう意識していたのでしょうか。17・18世紀の朝鮮通信使に関する諸史料を素材に、この問題を分析し、日本人と朝鮮人との間の異文化コミュニケーションのあり方を探ってみたいと思います。テキストとして朝鮮通信使の随員が残した日記史料を読解していきます。これらはすべて日本語に翻訳された活字史料なので、初心者の方でも読解は可能です。わたしが所属する明治大学情報コミュニケーション学部らしい学際的発想を基盤に、日本史・近世史といった狭い枠にとらわれずに、関係史料を分析していきたいと思います。
歴史に興味を持ち、朝鮮と日本文化交流に関心がある方。史料を読みますが、全て活字史料なので心配いりません。

【講義概要】
第1回 10月 5日(水) 朝鮮通信使とはなんだろう
朝鮮通信使に関連する基礎知識を学びます。

第2回 10月12日(水) 『看未録』読解
豊臣秀吉の朝鮮侵略の際に捕虜となり日本に連行された著名な朱子学者姜の日記です。日本の歴史・地理にまで言及しています。

第3回 10月19日(水) 浄瑠璃に登場する朝鮮
享保期(18世紀前半)の通信使来日を当て込んで、大阪の人気作家近松門左衛門と紀海音とが浄瑠璃作品をつくりました。どのように朝鮮は描かれているのでしょうか。

第4回 10月26日(水) 『海游録』読解
享保期(18世紀前半)に来日した通信使一行の申維翰による日記です。雨森芳洲との交流なども描かれています。

第5回 11月 2日(水) 『日東壮遊歌』読解
明和年間(18世紀公判)に来日した通信士に随行した金仁謙の日記です。このときに大阪で大事件が発生します。お楽しみに。

第6回 11月 9日(水) 日本各地に残された朝鮮文化
朝鮮通信使と日本人の交流のさまざまな問題を考えます。儒者との関係だけではなく、民衆が見た朝鮮通信使とはなんであったのでしょうか。

第7回 11月16日(水) 歌舞伎に登場する朝鮮
18世紀後半、天竺徳兵衛を主人公とする歌舞伎がつくられ、盛んに上演されました。メディアとしての歌舞伎に朝鮮はどう描かれていたのでしょうか。

第8回 11月30日(水) 朝鮮通信使の終了と列強の接近
文化年間に朝鮮通信使を通じた日朝の交流はおわり、静養列挙の接近がはじまります。このような情勢下、日本人の朝鮮観も変容していきました。

備考

【教材】
レジュメ資料(2010年度と同じ)

講師陣

名前 須田 努
肩書き 明治大学情報コミュニケーション学部教授
プロフィール 1959年、群馬県高崎市生まれ。専門は日本近世・近代の社会文化史・異文化コミュニケーション史です。現在の研究課題は、社会文化史の観点からは、幕末から明治初年における大衆芸能と社会との関係、異文化コミュニケーション史の視点からは、薩摩の朝鮮人陶工の村や、吉田松陰に見る征韓論形成の問題などです。朝鮮・中国との関係から日本近世・近代史を考察したいと考えています。
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