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講座詳細情報

申し込み締切日:2011-09-30 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:11220031

新版・ゆっくり学ぶ江戸の古文書 パート2

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
10月 7日(金)~2月17日(金)
講座回数
10回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
24,000円
定員
30
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
博物館で見かけた古文書や旅先でふと出会った書画のくずし字が気になった。
「くずし字が読めたらいいのに……」とか、「くずし字が読めるようになりたい」。
そのように思ったことはありませんか。
この講座は、くずし字がますます読めるようになりたい方、どんなポイントに注意したらよいか復習したい方、自分の読解力を再確認したいという方のためのクラスです。
読解の手順を一通り復習しつつ、武家、町方、図像などの古文書から、読みやすく典型的な古文書に挑戦してみましょう。古文書での筆法や筆順の連綿について板書して解説します。それをノートに書き留めながら、ご一緒に研究して参りましょう。またレジュメで、江戸の歴史を追体験するのも、学習の興味を増してくれることでしょう。
前半は、奥右筆所の文書を読んでみたいと思います。奥右筆所は、幕閣などからの諮問や問合せに応えるために、先規・先例を蓄積する必要があり、それに幕閣の文書授受の仕組みが加わって、膨大な文書が集積されたと推定されます。今期はその中から、目付との関係を示すものや、幕末の政治情勢をよく映し出す文書を読んでみたいと思います。幕府は結局滅びたわけですが、幕府役人の多くは懸命に職務に励んでいたのではないでしょうか。右筆をはじめとする幕府官僚層の存在の不思議を照らし出せたらと考えています。
後半は、メディア性の高い浮世絵、江戸の版本や摺りなど、庶民の暮らしの中で身近に親しまれていた絵画や文字の世界について、楽しんでいただければ幸いに存じます。
また民衆の哀歓を小説に描き、代表作「大つごもり」「たけくらべ」などの作品で知られる樋口一葉の書簡を解読する特別講義もご用意しました。
くずし字の初歩からもう一歩先に進みたい方、古文書を通して江戸の文化にふれて
みたい方、伝統的な浮世絵や和本の世界にふれてみたい方に受講をお薦めいたします。
古文書学習を楽しくリ・スタートしたい皆様のご参加をお待ちしています。

【講義概要】
第1回 10月 7日(金) 江戸城諸門通行に付、奥右筆から目付宛問合せ史料を読む
第2回 10月21日(金) 江戸城諸門通行に付、奥右筆から目付宛問合せ史料を読む
第3回 11月 4日(金) 老中間部詮勝帰府一件の記録から、通商条約調印直後の幕閣の動向を読む
第4回 11月18日(金) 老中間部詮勝帰府一件の記録から、通商条約調印直後の幕閣の動向を読む
第5回 12月 2日(金) 老中間部詮勝帰府一件の記録から、通商条約調印直後の幕閣の動向を読む
第6回 12月16日(金) 和本の世界1 和本で見る日本人の書物観(3)
第7回 1月13日(金) 浮世絵を読む1 浮世絵を絵と文字から読み解いてみましょう
第8回 1月27日(金) 浮世絵を読む2
第9回 2月 3日(金) 和本の世界2 江戸・世界に冠たる出版王国(3)
第10回 2月17日(金) 特別講義 樋口一葉の書の流れと古文書の接点

備考

【教材】
レジュメ資料

講師陣

名前 伊能 秀明
肩書き 明治大学中央図書館事務長
プロフィール 1953年群馬県生まれ。文部科学省委嘱事業や笹川科学研究助成を受け、明治大学の学術資源や人的ネットワークを生かした生涯教育事業その他の処務に従事。著書に『法制史料研究』1~4、『大江戸捕物帳の世界』(アスキー新書)など。元明治大学博物館事務長。法学博士。
名前 橋口 侯之介
肩書き 誠心堂書店主 成蹊大学非常勤講師
プロフィール 和本を扱って30年を超えますが、その奥深さ、豊かさに魅了されています。江戸時代の書物の実物から出るオーラを多くの皆様に感じていただければと思います。著書に『和本入門』(平凡社ライブラリー)、『和本への招待』(角川選書)など。
名前 藤澤 茜
肩書き 国際浮世絵学会常任理事 学習院大学非常勤講師
プロフィール 浮世絵、歌舞伎などの江戸文化について研究中です。浮世絵には歌舞伎、文学、社会現象、災害、外国人などに関する数多くの情報が盛り込まれており、文字情報に注目して読み解くことに興味があります。著書に『歌川派の浮世絵と江戸出版界』など。博士(日本文学)。
名前 野口 碩
肩書き 一葉研究家
プロフィール 1938年東京都生まれ。國學院大学卒業。久松潜一、山岸徳平、佐藤謙三、和田芳恵の各先生に師事。山梨県立文学館,台東区立一葉記念館で調査や展示指導に従事。『樋口一葉全集』全6巻,『樋口一葉来簡集』,『全集樋口一葉』日記編,『一葉伝説』など編著書・論文多数。講義では,お家流と瀧本流,歌書と私信の書の対立と融合の流れを説明し,一葉の手紙や日記などについてお話します。
名前 岩崎 信夫
肩書き 小学館アカデミー古文書塾講師
プロフィール 昭和17年(1942)東京都生まれ。静岡県裾野市史や目黒区めぐろ歴史資料館の「武島家文書目録」の編纂などに参画。武嶋家文書を読む会として『東北大学本浮浪追討記』翻刻。幕末の制度改革に関心を持っています。
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