講座詳細情報
申し込み締切日:2011-04-05 / 英語(中級~) / 学内講座コード:111349
英語で読むThe House of Mirth
- 開催日
- 2011/4/15~
- 講座回数
- 10
- 時間
- 13:20~14:50
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 17,000円
- 定員
- 15
- その他
- 詳細は、本学Webでご確認ください。Http://www.keisen.ac.jp/eoc/
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
基礎英語文法 (by テンプル大学ジャパンキャンパス)
講座詳細
The House of Mirth(『歓楽の家』)の作者であるイーディス・ウォートンと深い親交のあったヘンリー・ジェイムズは、19世紀末から20世紀初頭のニューヨーク社会には小説家が見逃してはならない貴重な何かがあることを鋭く感知していました。そしてニューヨーク上流階級に育ったウォートンにニューヨークを題材に小説を書くことを強く勧めたのです。
ウォートンは、父権制社会で、しかも経済力がすべてに優先する消費社会にあって、男性に経済的依存をせざるを得ない女性の弱い立場に深い理解と同情をもって、ヒロイン、リリーの苦悩を描きだしています。社交界の美しい花として育てられたリリーの結婚についての認識、反発、社交界からの転落の足取りをたどるならば、保守的ではあるが礼節を重んじた社会から、富を誇示しあう軽薄で無責任な社会へと変動する社交界の内情が明らかになるとともに、ウォートンの価値観もみえてくることでしょう。
ウォートンは、父権制社会で、しかも経済力がすべてに優先する消費社会にあって、男性に経済的依存をせざるを得ない女性の弱い立場に深い理解と同情をもって、ヒロイン、リリーの苦悩を描きだしています。社交界の美しい花として育てられたリリーの結婚についての認識、反発、社交界からの転落の足取りをたどるならば、保守的ではあるが礼節を重んじた社会から、富を誇示しあう軽薄で無責任な社会へと変動する社交界の内情が明らかになるとともに、ウォートンの価値観もみえてくることでしょう。
講師陣
名前 | 藤野 早苗 |
---|---|
肩書き | 本学名誉教授 |
プロフィール | ふじの さなえ 津田塾大学博士課程満期退学。ロンドン大学大学院修士課程終了、M.A. アメリカ文学専攻。現在、恵泉女学園大学名誉教授。著書に、『ヘンリー・ジェイムズのアメリカ』 (彩流社)、『ポーと雑誌文学』 共著 (彩流社)、『アメリカ文学にみる女性と仕事』 共著 (彩流社)『アメリカ文学にみる女性開拓者たち』 共著 (彩流社) ほか。訳書:エレン・グラスゴウ『不毛の大地』 共訳 荒地出版社) |
関連講座
基礎英語文法 (by テンプル大学ジャパンキャンパス)