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講座詳細情報

申し込み締切日:2013-06-13 / 文学:日本史:芸術・文化 / 学内講座コード:13A1611601

江戸のコミック・マンガ黄表紙を読む 

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
6月14日(金)、 6月21日(金)、 6月28日(金)、
7月 5日(金)、 7月12日(金)、 7月19日(金)
講座回数
6回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
9,500円
定員
30
その他
8500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
江戸時代中期から後期(安永・天明・寛政年間〈1772~1800〉)に出版された黄表紙と呼ばれる大人のコミック・マンガを中心に読み解いていく。大人のコミック・マンガであるから、当然、江戸時代当時の社会風潮や遊所での遊びの世界が描かれているわけで、政治諷刺、背景となる経済政策への諷刺皮肉、遊廓における遊びの実情なども含まれている。そのために必要な江戸時代の経済全般と社会風俗に関しても概観する。江戸時代の文学史の流れを概観しつつ、江戸の地に花開いた文学の数々を紹介しながら、挿絵文学である黄表紙がもっとも黄表紙らしかった時代、江戸時代で最も自由だった雰囲気に言及していきたい。また、江戸の雑学も黄表紙鑑賞には不可欠であるので、楽しく江戸の風俗も絵で紹介していきたい。


【講座スケジュール】
第1回 6月14日(金) 享保の改革から『金々先生栄花夢』が登場する田沼時代まで
 武家作家の黄表紙が登場する時代背景を江戸の経済を中心に読み解くと、ある程度、言論の自由があった田沼時代の特色が見えてくる。

第2回 6月21日(金) 黄表紙がもっとも黄表紙らしかった作品の紹介
 17世紀末葉、大人たちに楽しく読まれた黄表紙の諸作品の鑑賞。武家から町人に至るまで多様な黄表紙作家が登場、その作品を読む。

第3回 6月28日(金) 山東京伝と黄表紙・洒落本を読んでみる
 160万人都市に膨張した江戸において、大衆読者であった「江戸っ子」に人気のあった町人作者山東京伝の黄表紙と洒落本を読む。

第4回 7月 5日(金) 寛政の改革と黄表紙・洒落本の衝突
 田沼時代のあと松平定信の登場による寛政の改革での社会風潮の変革を黄表紙はどう描き、遊里小説洒落本はどうなったかを探る。

第5回 7月12日(金) 黄表紙の敵討物への変化と滑稽本の登場
 寛政の改革のあと、山東京伝に代表される町人作家たちは作風を大転回させながら戯作者が滑稽本に活路を求めた足跡を追う。

第6回 7月19日(金) 合巻から読本へ、そして人情本の登場
 黄表紙は敵討物合巻へと変遷、長編化していき、江戸読本というジャンルも確立し、女性読者のための人情本が登場するまでを概観。

講師陣

名前 棚橋 正博
肩書き 早稲田大学大学院講師
プロフィール 秋田県生まれ。早稲田大学大学院修了。文学博士(早稲田大学)。著書に『捏造されたヒーロー遠山金四郎』『新編日本古典文学全集 黄表紙・川柳・狂歌』(以上、小学館)、『山東京伝の黄表紙を読む―江戸の経済と社会風俗―』『山東京伝全集』(以上、ぺりかん社)、『江戸のくらし風俗大事典』(柏書房)、『江戸の戯作絵本~黄表紙~』(社会思想社)、『黄表紙総覧』(青裳堂)、『笑いの戯作者十返舎一九』(新典社)、『江戸の道楽』(講談社)、『江戸に花開いた「戯作」文学』(NHK出版)などがある。
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