遊学モニターレポート
セカンドアカデミーを通じて講座を受講なさった方々に、実際の講座の様子をご紹介いただく、『遊学モニターレポート』、 第7回目の今回は東京の上智大学の「地球環境学Ⅰ 温暖化と循環社会」を受講した佐々木偉彰(40代、男性)のレポートです。
-大変充実した内容の講座ですが、いつごろから開催されているのですか
今回の『地球環境学ⅠⅡ』の姉妹講座に、『地球環境と科学技術』があるのですが、
それも含めると、約10年前からです。地球環境問題に関心が高かった三菱商事さん
の協力も頂きスタートしました。
-10年前からですか!!地球温暖化が切実な問題となったのは、つい2~3年前かと思っていたのですが、10年前からとは驚きました。講座の構成で工夫されているところを教えてください。
やはり大学の講座ですから、理論的な面が重要ですが、それとともに実際の事例などの「生」情報も学生に見せたい。理論的な面は当校(上智大学)の先生で筋道を立てるとともに、各界の最前線の情報の紹介を外部の先生にお願いしました。実際に受講された感想はどうですか?(逆質問)
-いや(ドギマギしながら)-、地球環境の現状から始まり、規制、環境税、排出権取引、CSRと「絶望したり」「希望が見えたり」で各講座がストーリ仕立てになっていて感心しています。
ありがとう。
実際、募集して直ぐに定員一杯になり、受講したくても出来ない学生が出るくらい興味を持ってもらっています。 またある時「最近の学生は、『もったいない』の気持ちが薄れている」といった趣旨のことを言ったら、レスポンスペーパーで、 自らのライフスタイルに基づく反論を頂き、苦笑したというより嬉しかったですね。 また、地球環境問題は国際人として活躍する上で必須ですね。私の国際教養学部 では、授業はすべて英語ですよ。 今度、「地球環境学」も1コマ英語でやりましょうか?
-英語ですか、面白いかもしれませんね(内心、絶対無理と思いつつ)。最後に先生のご専門(政治経済学)から見た、地球環境に関するご提言をお願いします。
地球環境の問題をエネルギーの観点から言うと
1)省エネ、省資源
2)代替エネルギー
3)人口抑制
とありますが、石油からの代替エネルギーとしては「天然ガス」がキーワードです。
太陽エネルギー、風力発電などありますが、あくまで補完的です。分布、量ともに天然ガスが本命です。
-ありがとうございました。これから天然ガスと聞くと、植村先生のことを思い浮かべるようにします(笑)。