大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
呼吸はこころとからだの鏡で、双方をつなぐのが呼吸の役割です。また、こころとからだの健康は一体で、その要となっているのも呼吸にほかなりません。理想的な呼吸法を行うことによっていのちのリズムを調え、それにあわせてヨーガを行うことで、こころとからだの調和を目指します。この講座は、こころとからだの一体感とプロセスを大切にした、呼吸を重視したヨーガです。ヨーガのフィットネス効果だけではなく、こころとからだのバランスを調え、人格的向上を目指す総合的なヨーガを身につけてください。(1)ヨーガの基本的な呼吸法と体位法を身につける、(2)自分の身体感覚に目覚め、姿勢やしぐさなどを意識できるようになる、(3)自分のこころのあり方をコントロールできるようになる、等を到達目標としたいと思います。

【講義概要】
雄弘(ゆうこう)ヨーガとは、脳内物質のセロトニンを分泌させ、気持ちにやすらぎと余裕をもたらす腹式丹田呼吸法にあわせて行うヨーガです。なめらかな呼吸に合わせて、からだの動きはそのしくみに合わせて、無理なく実践していきます。呼吸の「間」を意識しながら、呼吸の流れとからだの動きをピッタリと一致するように実践することで、こころとからだの調和をもたらし、芯のある自分を再構築できるでしょう。このような呼吸とからだの「運行」を中心に実践するので、ヨーガの体位法(ポーズ)の完成よりもプロセスを大切にします。からだの硬さなどは問題となりません。「ふにゃ」っとした柔らかさではなく、気の行き届いた、ハリのあるこころとからだを創造できるでしょう。健康法の枠にとどまることなく、本当の自分を取り戻し、自分を変える契機となれば幸いです。
※夜間クラスでは、1日の疲れを解放し、ゆっくり眠れ、明日へのエネルギーを養うプログラムとなります。

【ご受講に際して】
◆運動のできる季節に応じた服装・バスタオルをご持参ください。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『心を鍛えるヨーガ』（NHK出版）（660円）（ISBN:978-4-14-088298-6）

名前	番場 裕之
肩書き	日本ヨーガ光麗会会長、早稲田大学講師
プロフィール	日本ヨーガ光麗会会長、第二代目瑜祗雄弘。幼少の頃より、佐保田鶴治師と父・番場一雄師に師事。ヨーガの実践指導と、『般若心経』のサンスクリット読誦法の普及に努める。著書『心を鍛えるヨーガ』(NHK出版)、『実践「ヨーガ・スートラ」入門』(春秋社)、『インド的調気法と中国的「呼吸法」』(東洋大学『東洋学研究』第49号)。