大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・韓国語= 朝鮮語への入門から、初級、中級へのしっかりした手掛かりをつかむコースです。楽しくなければ、学習じゃない。話せなければ、歓びがない。知的でなければ、面白くない! お一人でも、どこに行っても、一生学び続けることができる韓国語の〈構え〉と〈基礎〉を培います。
・楽しく、かつ理にかない、韓国語の豊かで可能性に満ちた基礎を、うち固めます。学んだら、学んだだけ、思い切り話せる、読める、聞ける、書ける、それが目標です。頭脳だけでなく、ちょっと胸も打ち震える、ことばの学びをご一緒しましょう。
・〈話されたことば〉と〈書かれたことば〉は全く別の姿をとったことばです。それぞれ独自の訓練が必要です。〈書かれたことば〉を単に暗記したからといって、話せるようになるわけではありません。〈話されたことば〉は音(おん)が全てです。本を見て言う、見て書く、という段階は、どこまでも刺激に対する反応の域を超えません。ほんとうに自分のことばにするためには、テキストやプリントのダイアログが、何も見ないでもすらすら出てくるまで、そしてすらすら書けるまでを目標にしましょう。

【講義概要】
韓国語= 朝鮮語学習をこれから始める方のための講座です。テキスト『韓国語学習講座 凜RIN 1 入門』を最初から丁寧に学んでゆきます。春学期には7課程度までを目やすに、歌など補助的なプリント教材などもあわせて学びます。受講生の皆さんの熟達度で進度を調整します。
(1)韓国語の簡単な全体的イメージをつかむ、(2)文字と発音の基礎を獲得する、(3)会話では、自己紹介と互いの紹介、基本的な問いかたと答えかた、ことばが聞き取れないとき何と言うのか、知らないことばを韓国語で何と言うかの尋ね方など、(4)文法は文法の基礎、動詞類の変化の大枠を把握し、今後の学習への基礎をうち固めるところまでを学習します。
実際に〈話す〉訓練を楽しみましょう。最初の授業から韓国語で対話をしていることに驚かれることでしょう。発音も大切に扱います。〈書かれたことば〉と違って、リアルな〈話されたことば〉は、音(おん)が全てです。〈聞いて、書く〉練習も行います。一方的に与えられる知識の暗記? そんな悲しい青春の時は、もうおしまい、これからは、悠々と知的にことばを共にしながら、思い切り楽しく豊かな気持ちで学びましょう。そして気がついたら---みんなで話している!
なお、以前1度学んだことがある方々の〈やり直し〉も歓迎します。きっと以前とはまったく異なった学習法となっていると思います。既に中級や上級くらいの方々や韓国語の母語話者の方々が、〈どう学ぶか、どう教えるか〉という観点から受講なさるのも、大歓迎です。でも授業はどこまでも、入門初級者の方々のテンポで進みますよ!

【ご受講に際して】
◆教室以外でも細かな時間を活用し、予習と復習を。教室の時間を何倍にも生かす絶対の方法です。短い時間でも、幾度も繰り返すのが、記憶に優しい! テキストは常時持ち歩きましょう。テキストの本文を写真に撮り、CDの音と一緒にスマートフォンに入れて、いつでも触れられるようにするのもいいですね。
◆参考図書『韓国語をいかに学ぶか』(平凡社新書)によって、学びの構えに触れておかれると、効果絶大です。これを読まずに学び始めるのは、ちょっと残念。
◆テキストを入手したら、わずかな時間でも、予習はできるだけやっておきましょう。教室での余裕が全然違いますよ!
◆教室でのご質問は大歓迎です。質問には必ず理がある! 「つまらない質問」などというものはありません。とりわけ、初学者の質問は常に正しい! 聞いて良かった、きっとそう思っていただけると存じます。
◆テキストはとくに重要なところに力点を置いて学びます。テキストに掲載されているすべての例文などを網羅的にそして均等に学ぶとは限りません。
◆事務所窓口でテキストの内容を確認できます。どうぞご遠慮なく窓口へ!


テキスト
『韓国語学習講座 凜RIN 1 入門』（大修館書店）（ISBN:978-4469142440）
参考図書
『韓国語をいかに学ぶか ― 日本語話者のために』（平凡社新書）（ISBN:978-4582857375）
『ハングルの誕生音(おん)から文字を創る』（平凡社新書）（ISBN:978-4582855234）
『日本語とハングル』（文春新書）（ISBN:978-4166609734）
『直訳を超える!絶妙のハングル』（NHK出版）（ISBN:978-4140394526）
『韓国語教育論講座(第1，2，4巻)』（くろしお出版）
『新・至福の朝鮮語』（朝日出版社）（ISBN:978-4255003894）
『Viva! 中級韓国語』（朝日出版社）（ISBN:978-4255002897）

【備考】
★3/16に模擬講義を行います。詳細は「オープンキャンパスのご案内」のお知らせページをご覧ください。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
　お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	野間 秀樹
肩書き	明治学院大学客員教授
プロフィール	言語学者。著書に『ハングルの誕生』(平凡社、アジア・太平洋賞大賞、朝鮮日報・東亜日報2011今年の本)等、編著書に『韓国語教育論講座(全4巻)』(くろしお出版)、『韓国・朝鮮の知を読む』(クオン、パピルス賞受賞)等。2005年大韓民国文化褒章受章。2012年周時経学術賞受賞。元東京外国語大学教授。