大学公開講座のセカンドアカデミー

「論理的思考を鍛えよう」とか「実務にはロジカル・シンキングが必要」などといった論理学にまつわるフレーズが巷間を賑わせています。
論理としばしば同じ俎上に上がることの多い『真理』や『倫理』に比すれば、この両者ほど意味に価値をもたせず、手続きの妥当性や手順の優劣を評価できることが『論理』の本質とも考えられます。
一方、『論理的』であるということは『感情的』であるということに反する概念として捉えられがちです。実際に人に何かを伝えるとき、「感情的ではなく論理的に」と考えることが多いのではないでしょうか。しかし、論理的であることと感情的であることは、果たして単純な対立項目として成り立つのでしょうか？
実は、論理とは無関係そうな「笑い」や「推理」の根底には論理が存在しています。また、法律など、納得のいく約束・法規でも論理と感情は切っても切れない関係にあります。
「論理は感情の成れの果て」という視点を大事にして、論理学を0から楽しく学び直してみたいと思います。
私たちが日々実践している『論理的思考』の落とし穴を、必要条件などの数学的な要素を用いて考えます。


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【対象】
社会人全般、大学生

名前	西岡 康夫
肩書き	代々木ゼミナール　教育総合研究所　主幹研究員
プロフィール	－