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講座詳細情報

申し込み締切日:2023-06-09 / 芸術・文化 / 学内講座コード:20231501

美術館の楽しみ方 

主催:清泉女子大学清泉ラファエラ・アカデミア(東京都)]
問合せ先:生涯学習センター TEL:03-3447-5551
開催日
5/20, 5/27, 6/3, 6/10
講座回数
4
時間
13:30~15:00
講座区分
数回もの 
入学金
 - 
受講料
9,600円
定員
60
補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

 身近にありながら多くの人にとっては縁遠いもの、美術館もその一つかもしれません。歴史上有名な画家の絵が海外からやって来ると、マスコミでも紹介され、美術館にも長蛇の列ができます。しかし、そういう時にだけ美術館に足を運ぶというのは、とても勿体ないことです。美術館とはそもそもどういう存在なのか、学芸員たちはどのようなことを考えながら芸術作品の保存や展示に取り組んでいるのか、美術館をより深く楽しむにはどうすればよいのか等について、研究者であると同時に現場で日々美術館の運営にも携わっている講師陣が懇切に説明します。

5/20 美術館の国際的なネットワークと展覧会 (安井 裕雄)
 2010年4月に開館した三菱一号館美術館は、トゥールーズ=ロートレック、ルドン、19世紀末の版画、そしてジャポニスムの工芸と貴重書のコレクションを擁し、フランス近世・近代美術展を主に開催してきました。英国人建築家ジョサイア・コンドルの設計により明治27年に竣工した西洋風の事務所建築を復元した建物内で、「マネ展」(2010年)「マリー=アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン展」(2011年)「シャルダン展」(2012年)「ルドン -秘密の花園展」(2018年)などの個性的な展覧会を、国内のみならず欧米そしてロシアの美術館の協力により実現した同館の戦略について、お話をします。

5/27 日本画を愛し、味わい尽くす―山種美術館の活動を中心に― (三戸 信惠)
 日本画を収集・展示している美術館は全国各地にあります。中でも私が勤めている山種美術館は、日本初の日本画専門の美術館として開館し、半世紀以上活動を続けてきたパイオニア的な存在です。創立者の山﨑種二は、「絵は人柄である」と語り、横山大観、上村松園、小林古径、東山魁夷など、名だたる巨匠たちと親しく交流しながらコレクションを形成してきました。
 この講座では、山種美術館の歴史や活動を紹介するとともに、日本画の特徴や鑑賞のポイントなど、日本画の魅力を学芸員目線で深掘りしていきます。

6/3 根津美術館と「救いのみほとけ―お地蔵さまの美術―」展の裏側 (本田 諭)
 港区南青山にある根津美術館は、東武鉄道の社長などを務めた実業家の初代根津嘉一郎(1860~1940)が蒐集した多数の日本・東洋の古美術品を基に、「衆と共に楽しむ」という嘉一郎の遺志により、コレクションを一般の人々に向けて公開するため、昭和16年(1941)に開かれました。多数の国宝・重文を所蔵する日本有数の私立美術館として著名ですが、隈研吾設計の本館から一歩外に出ると、4棟の茶室を含む広大な庭園が広がっており、その美しさでも知られています。そこで働く我々学芸員が常に心がけているのは、分かりやすいだけでなく、「美しさ」にこだわった展示です。この講座では、実際に開催されている展覧会の紹介を通して、根津美術館の秘密に迫り、その楽しみ方を皆様に紹介します。

6/10 「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」展のできるまで (川瀬 佑介)
 国立西洋美術館で2023年7月4日より「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」展という展覧会を開催します。この展覧会に結実する最初の種がまかれたのは、遡ること2015年のことでしたが、それは必ずしも特別展開催のためにまかれた種ではありませんでした。展覧会の見どころとともに、その企画が実現するまでに辿った道程をお話しすることで、展覧会を新しい視点から見ていただく機会になればと思います。

備考

テキスト:必要に応じてプリントを配布
毎回講師が替わるオムニバス形式の講座です。

講師陣

名前 安井 裕雄 
肩書き 三菱一号館美術館上席学芸員
プロフィール
名前 三戸 信惠 
肩書き 山種美術館特任研究員
プロフィール
名前 本田 諭  
肩書き 根津美術館学芸第二課長
プロフィール
名前 川瀬 佑介 
肩書き 国立西洋美術館主任研究員/元清泉女子大学非常勤講師
プロフィール

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