講座詳細情報
申し込み締切日:2020-05-26 / その他教養:日本史 / 学内講座コード:0201040b
義演准后-醍醐の花見と教学復興- 【連続講座】中世の人物像-文学と歴史からのアプローチ-第二弾
- 開催日
- 5月27日(水)
- 講座回数
- 1回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 1回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 1,500円
- 定員
- 20
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
安土桃山時代から江戸時代前期にかけて、醍醐寺三宝院門跡の義演准后は、さまざまな側面から醍醐寺の再建、真言宗の再興に尽力しました。特に江戸時代に広大な伽藍復興と、真言宗教団の大きな発展は、義演准后の関わり無くして語れません。醍醐の花見に象徴される豊臣秀吉との交流のもとで、醍醐寺は広大な寺領を確保し、下醍醐の伽藍整備を急速に進めました。そのご縁は息秀頼にも引き継がれ、上醍醐の堂宇が再建されます。また徳川家康・秀忠とも緊密な関わりをもち、その後援のもとに、江戸時代の真言宗教団内で醍醐寺の優越した位置が保証され、かつては上醍醐寺の寺僧集団により支えられた修験道が、醍醐寺三宝院門跡の支配下に置かれ、醍醐寺は五千ヶ寺に及ぶ末寺を擁する大本山となりました。そして広大な寺域と寺領を持ち、多くの末寺を配下に置く本山醍醐寺において、その立場に相応しい教学的な整備を率先して進めたのも義演准后であり、寺内の経巻・聖教の保存、真言密教の教相・事相の興隆、顕密兼学の復活、修験道の発展を実現したわけで、その多面的な活動をたどることにします。
【講座スケジュール】
第1回 5月27日(水)
安土桃山時代から江戸時代前期にかけて、醍醐寺三宝院門跡の義演准后は、さまざまな側面から醍醐寺の再建、真言宗の再興に尽力しました。特に江戸時代に広大な伽藍復興と、真言宗教団の大きな発展は、義演准后の関わり無くして語れません。醍醐の花見に象徴される豊臣秀吉との交流のもとで、醍醐寺は広大な寺領を確保し、下醍醐の伽藍整備を急速に進めました。そのご縁は息秀頼にも引き継がれ、上醍醐の堂宇が再建されます。また徳川家康・秀忠とも緊密な関わりをもち、その後援のもとに、江戸時代の真言宗教団内で醍醐寺の優越した位置が保証され、かつては上醍醐寺の寺僧集団により支えられた修験道が、醍醐寺三宝院門跡の支配下に置かれ、醍醐寺は五千ヶ寺に及ぶ末寺を擁する大本山となりました。そして広大な寺域と寺領を持ち、多くの末寺を配下に置く本山醍醐寺において、その立場に相応しい教学的な整備を率先して進めたのも義演准后であり、寺内の経巻・聖教の保存、真言密教の教相・事相の興隆、顕密兼学の復活、修験道の発展を実現したわけで、その多面的な活動をたどることにします。
【講座スケジュール】
第1回 5月27日(水)
講師陣
名前 | 永村 眞 |
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肩書き | 日本女子大学名誉教授・東大寺学術顧問・醍醐寺文化財研究所研究員 |
プロフィール | 早稲田大学政治経済学部経済学科卒、同大学院文学研究科博士課程中退、東京大学史料編纂所助手・助教授、日本女子大学助教授・教授を経て、現在、日本女子大学名誉教授、大学共同研究利用機関法人人間文化研究機構客員教授、東大寺学術顧問、醍醐寺文化財研究所研究員。著書『中世東大寺の組織と経営』(塙書房刊)、『中世寺院史料論』(吉川弘文館刊)、編著『醍醐寺の歴史と文化財』(勉誠出版刊)、論文「醍醐寺三宝院の法流と聖教」(『醍醐寺文化財研究所紀要』23号)、「鎌倉仏教-密教「聖教」の視点から-」(『智山学報』66輯)、「中世聖教の料紙-醍醐寺聖教を素材として-」(『古文書料紙論叢』)、「中世根来寺の法儀と聖教」(「中世文学」63号)。第23回角川源義賞、第55回密教学芸賞受賞。 |
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