大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
ここは西野春雄氏の解説をぜひご紹介したい。見どころ多い本曲の魅力を要約された、名文である。
「流浪の英雄義経を頂点に、判官の跡を慕う静と、義経の命を狙う平知盛の怨霊とを前後に配し(同じ役者に演じ分けさせ)、その中心軸に、悲運の主君を庇護し西海の波涛を凌ごうとする剛勇弁慶を据えた、変化と波瀾に富む作品。～(中略・池田)～ 人物処理や場面転換が鮮やかで、囃子による嵐の描写、ワキやアイの活躍など、加速度的にテンポを早めていき、観客を飽きさせない。応仁の乱後の、乱世の権守として新境地を開拓した信光の作風が集約された、古今屈指の人気曲である」(『謡曲百番』)
事前講座では、その見どころを具体的に確認し、登場人物の実像についても解説したいと思います。
山立ちとは山賊稼業。その二人が仲たがいをして、決闘することとなり、妻子に書き置きをしたためる。その文章を両人で読み上げると・・・怒りと笑いと悲しみと・・・山賊という人物設定を忘れてしまうような、ペーソスに溢れた名曲です。

【国立能楽堂】
12:40～13:40 事前講義
14:00～16:45 鑑賞会

※公演チケット手配の都合上、お申し込み後のキャンセルはお受けいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
※受講料には正面席チケット代を含みます。
※お申し込み手続きを完了された方には、開講前に聴講票をお送りいたします。当日は、聴講票をご持参ください。

【講座スケジュール】
第1回 6月24日(月)

※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	池田 英悟
肩書き	本学非常勤講師・むさしの連歌会代表
プロフィール	昭和26年大阪市生まれ。中央大学大学院文学研究科博士後期課程満期。現在、武蔵野大学非常勤講師、武蔵野大学能楽資料センター研究員。よみうり文化センター市民大学(町田市)「平家物語」講師。 むさしの連歌会代表。 論文:「梁塵秘抄と信仰」、「梁塵秘抄と女たち」「にみる老境の世界」など。