講座詳細情報
申し込み締切日:2019-04-10 / 芸術・文化:その他教養 / 学内講座コード:313010
特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」 美術鑑賞講座 ミュージアムに行こう!
- 開催日
- 4月11日(木)
- 講座回数
- 1回
- 時間
- 09:30~12:30
- 講座区分
- 1回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 5,000円
- 定員
- 200
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
嵯峨天皇より、平安遷都に伴い、823年に弘法大師空海は東寺を賜りました。
東京国立博物館で開催される特別展「国宝 東寺―空海と仏教曼荼羅」を鑑賞する講座です。
京都・東寺講堂から15体の仏像が集結。史上最大の仏像曼荼羅が出現。
お二人の講師のレクチャーにより作品の理解を深めた後に、空海にまつわる数々の名宝をはじめ、東寺に伝わる文化財の全貌を紹介する特別展を鑑賞します。
平成館大講堂のゆったりとしたお席でご専門の講師の詳しいレクチャーを受け、特別展「国宝 東寺―空海と仏教曼荼羅」をお楽しみください。
●永村 眞講師 「空海と東寺」
延暦23年(804)に渡唐した空海は、翌年に真言密教の正統を継承する恵果和尚を長安青龍寺に訪ね、密教秘法を受法した後、大同元年(806)に帰朝し、ここに真言密教が日本に請来された。この真言密教であるが、空海により教学体系が整えられ、拠点寺院が生まれ、宗僧集団が形成され、さらに公家(天皇)の公許がなされて、真言宗が立宗されたわけである。そして空海の手で真言宗の修学・相承の拠点とされたのが、東大寺真言院・高野山とならぶ東寺(教王護国寺)であった。平安京への遷都直後に創建された東寺は、弘仁14年(823)に嵯峨天皇から空海に施入された後、真言宗の根本道場とされた。東寺を一つの拠点として発展を遂げた真言宗にとって、この道場は具体的に如何なる役割を果たしたのであろうか。そこで当初は五十口の真言宗僧が置かれた東寺にあって、空海により創建された諸堂宇を会場として真言宗固有の法会が勤修され、真言宗僧を養成する制度が整えられた様をたどることにしたい。なお天台密教(台密)に対して真言密教を東密と呼ぶのも、この東寺を根本道場として真言宗教団が発展した経緯によるものである。
●副島 弘道講師 「東寺の仏像―特別展『国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅』にちなんで」
この春、3月26日から6月2日まで、東京国立博物館で特別展「国宝東寺―空海と仏像曼荼羅」が開催されます。
密教美術の宝庫である東寺に伝えられた数々の仏像、仏画、仏具などが展示されますが、なかでも、弘法大師空海が構想した講堂に安置される真言密教の真髄をあらわした21体の仏像は、数多くの平安時代の日本の仏像のなかでも、もっとも強烈な印象を与える仏像群です。今回の特別展には、この講堂諸像のうち15体もの仏像が博物館の会場に展示されます。
講座では密教美術の華であるこの講堂の仏像の魅力を、平安時代の日本の木彫像の成立の歴史とともにわかりやすく紹介、説明します。このレクチャーが東寺の仏像を拝観、見学するための一助となることを願っています。
【東京国立博物館 平成館大講堂】
9:30~受付
9:50~10:50 永村 眞講師 「空海と東寺」
11:00~12:30 副島 弘道講師 「東寺の仏像―特別展『国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅』にちなんで」
12:30~特別展観覧(自由解散)
【講座スケジュール】
第1回 4月11日(木)
嵯峨天皇より、平安遷都に伴い、823年に弘法大師空海は東寺を賜りました。
東京国立博物館で開催される特別展「国宝 東寺―空海と仏教曼荼羅」を鑑賞する講座です。
京都・東寺講堂から15体の仏像が集結。史上最大の仏像曼荼羅が出現。
お二人の講師のレクチャーにより作品の理解を深めた後に、空海にまつわる数々の名宝をはじめ、東寺に伝わる文化財の全貌を紹介する特別展を鑑賞します。
平成館大講堂のゆったりとしたお席でご専門の講師の詳しいレクチャーを受け、特別展「国宝 東寺―空海と仏教曼荼羅」をお楽しみください。
●永村 眞講師 「空海と東寺」
延暦23年(804)に渡唐した空海は、翌年に真言密教の正統を継承する恵果和尚を長安青龍寺に訪ね、密教秘法を受法した後、大同元年(806)に帰朝し、ここに真言密教が日本に請来された。この真言密教であるが、空海により教学体系が整えられ、拠点寺院が生まれ、宗僧集団が形成され、さらに公家(天皇)の公許がなされて、真言宗が立宗されたわけである。そして空海の手で真言宗の修学・相承の拠点とされたのが、東大寺真言院・高野山とならぶ東寺(教王護国寺)であった。平安京への遷都直後に創建された東寺は、弘仁14年(823)に嵯峨天皇から空海に施入された後、真言宗の根本道場とされた。東寺を一つの拠点として発展を遂げた真言宗にとって、この道場は具体的に如何なる役割を果たしたのであろうか。そこで当初は五十口の真言宗僧が置かれた東寺にあって、空海により創建された諸堂宇を会場として真言宗固有の法会が勤修され、真言宗僧を養成する制度が整えられた様をたどることにしたい。なお天台密教(台密)に対して真言密教を東密と呼ぶのも、この東寺を根本道場として真言宗教団が発展した経緯によるものである。
●副島 弘道講師 「東寺の仏像―特別展『国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅』にちなんで」
この春、3月26日から6月2日まで、東京国立博物館で特別展「国宝東寺―空海と仏像曼荼羅」が開催されます。
密教美術の宝庫である東寺に伝えられた数々の仏像、仏画、仏具などが展示されますが、なかでも、弘法大師空海が構想した講堂に安置される真言密教の真髄をあらわした21体の仏像は、数多くの平安時代の日本の仏像のなかでも、もっとも強烈な印象を与える仏像群です。今回の特別展には、この講堂諸像のうち15体もの仏像が博物館の会場に展示されます。
講座では密教美術の華であるこの講堂の仏像の魅力を、平安時代の日本の木彫像の成立の歴史とともにわかりやすく紹介、説明します。このレクチャーが東寺の仏像を拝観、見学するための一助となることを願っています。
【東京国立博物館 平成館大講堂】
9:30~受付
9:50~10:50 永村 眞講師 「空海と東寺」
11:00~12:30 副島 弘道講師 「東寺の仏像―特別展『国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅』にちなんで」
12:30~特別展観覧(自由解散)
【講座スケジュール】
第1回 4月11日(木)
備考
※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 永村 眞 |
---|---|
肩書き | 日本女子大学名誉教授 |
プロフィール | 早稲田大学政治経済学部経済学科卒、同大学院文学研究科博士課程中退、東京大学史料編纂所助手・助教授、日本女子大学助教授・教授を経て、現在、日本女子大学名誉教授、人間文化研究機構客員教授、文学博士。著書『中世東大寺の組織と経営』(塙書房刊)、『中世寺院史料論』(吉川弘文館刊)、編著『醍醐寺の歴史と文化財』(勉誠出版刊)、論文「醍醐寺の仏法と文化財」(奈良国立博物館刊『世界遺産 京都・醍醐寺』)、「醍醐寺三宝院の法流と聖教」(『醍醐寺文化財研究所紀要』23号)、「鎌倉仏教-密教「聖教」の視点から-(『智山学報』66輯)、「中世聖教の料紙-醍醐寺聖教を素材として-」(『古文書料紙論叢』)、「中世根来寺の法儀と聖教」(「中世文学」63号)。第23回角川源義賞、第55回密教学芸賞受賞。 |
名前 | 副島 弘道 |
---|---|
肩書き | 大正大学名誉教授 |
プロフィール | (略歴)文化庁、東京国立博物館、跡見学園女子大学、平成15年より大正大学教授を経て、H30.4大正大学名誉教授。現在に至る。 (著書など)『運慶―その人と芸術―』(吉川弘文館)、『仏像に会いに行こう』(東京美術)、『英訳付仏像鑑賞ガイド』(監修、池田書店)、『日本彫刻史基礎資料集成 鎌倉時代 造像銘記篇』1-13巻(共編、中央公論美術出版)、『醍醐寺叢書 研究篇 醍醐寺の仏像』第1巻如来ほか。 |