大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
おくとみる ほどぞはかなき ともすれば 風に乱るる 萩ののうは露

秋八月、わが身をすさまじき風に乱れ散る露、と紫の上は詠じ、源氏、明石中宮に看とられながら四十余年の生涯を閉じる(「御法」)。 春、北山の寺で幼女は十八才の源氏の君に見そめられ源氏のもとに。以来三十年余り、語り手(作者)は一人の女性の公私日常の生活に寄り添い日々の喜び、戸惑い、別れ、煩悩、魂の救いを祈る姿と心情をこまやかに、鮮烈に、陰影深く語りつづける。不条理な世をいかに行きたか、己の存在する意味と価値をどこに求めたか。『源氏物語』はこの『紫の上物語』を五十四巻の基幹に据え、今にこの普遍的課題を提起しつづけている。
いよいよ、「紫の上物語」の序章に入ります。草子地の発言を自らの感想。批判とも考えて読み進めてまいりましょう。

【講座スケジュール】
第1回10月25日(水)
第2回11月 8日(水)
第3回11月22日(水)
第4回12月13日(水)
第5回12月27日(水)
第6回 1月17日(水)
第7回 1月31日(水)
第8回 2月14日(水)
第9回 2月28日(水)
第10回 3月14日(水)

【教材】
新潮日本古典集成〈新装版〉 源氏物語 一 新潮社 2，376円

※上記教材をお持ちでない方は、

詳細ページよりご購入ください。

※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
　お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	深澤 邦弘
肩書き	元本学教授
プロフィール	早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻修士課程修了、文学修士。 都立三鷹高等学校、立川高等学校、昭和高等学校教諭 2006年3月武蔵野大学文学部教授退職。 専攻は中世文学・国語教育。著書に『平家物語における「生」』新典社研究叢書170、 『青桐─もの一詞いはん─』編著 新典社(2014年4月)など。