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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-06-08 / 芸術・文化 / 学内講座コード:291014

能の映像

主催:武蔵野大学 社会響創センター事務課武蔵野大学 三鷹サテライト教室(東京都)]
問合せ先:武蔵野大学 社会響創センター事務課 TEL:042-468-3222
開催日
6月 9日(金)~ 9月 1日(金)
講座回数
10回
時間
10:00~12:00
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
20,000円
定員
50
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
トップシーンの「殺生石」に驚くと、たちまち殿をたぶらかすご愛妾殺害など、観客の肝を奪う映画の時代となった。映画ばかりでなく、鴻山文庫の主・江島伊兵衛の16?は大名人・先々代梅若万三郎の面影を残した。NHKの初期のものでは二代梅若実の「鞍馬天狗」の子方に今の梅若玄祥が記録されている。松本清張原作「足袋」、池内淳子と観世榮夫の放映はオンデマンドで見る事ができる。遺された能の映像の歴史をまとめて語りたい。5月には三島由紀夫「美しい星」が封切り。「道成寺」がどう映されているいるだろうか。

【講座スケジュール】
第1回 6月 9日(金) 「獅子の座」 : 幕末最後の勧進能。将軍ご覧の親子獅子「石橋」。雷に脅え失踪した赤獅子の少年。短刀を手にする長谷川一夫。宝生弥一・茂山忠三郎・藤田大五郎・北村一郎・亀井俊雄・金春惣右衛門も出演。
第2回 6月16日(金) 「歌行燈」 : 泉鏡花は能に関わる家柄。破門された天才能役者を花柳章太郎と市川雷蔵。薄幸のヒロインを山田五十鈴と山本富士子。ふたつの名作映画を対比する。
第3回 6月23日(金) 「鐵輪」 : 観世榮夫とフラワー・メグのラブシーン。丑の時詣での乙羽信子。古代と現代と能の交錯するアートシアター・ギルド運動華やかなりし頃の作品。
第4回 6月30日(金) 「天河伝説殺人事件」 : 観世榮夫を監修としながら最初の映画化に市川崑監督がなぜ多くの誤謬を冒したのか。その後のテレビ化における梅若玄祥の監修の軌跡も。
第5回 7月 7日(金) 「黒澤明と能」 : 能を原点とする「勧進帳」のー映画化「虎の尾を踏む男たち」。能の構成を活かした「蜘蛛の巣城」。作品のに光る能。夢に終わった能の記録映画の話まで。
第6回 7月14日(金) 「野村萬斎の活躍」 : 「陰陽師」「のぼうの城」始め多くのテレビ映像における野村萬斎の仕事を概観する。黒澤明「乱」の盲目の少年への抜擢がその出発点であった。
第7回 7月21日(金) 「現代劇の中の能」 : 小津安二郎「晩春」の「杜若」は先代梅若万三郎。観世寿夫が地を謡っている。観世榮夫出演の映画も多い。「黒塚」のポルノ映画まで。狂言仕立ての「ああ爆弾」なども。
第8回 8月18日(金) 「時代劇の中の能」 : 「眠狂四郎」の映画の中に、何度も能が登場するのはなぜだろうか。喜多六平太・宝生閑「黒塚」を見る松本白鴎の井伊直弼も。桜間弓川「融」の至芸が「若さま侍捕物帳 謎の能面屋敷」に。
第9回 8月25日(金) 「能の映像記録」 : フランスの富豪アルベール・カーンによる最古の能の映像から、パリのテレビ局の記録した「船弁慶」の中の名人達。能そのものの記録映画の歴史から4Kの時代までを総括する。
第10回 9月 1日(金) 「手塚治虫と能の安達原」 : タイムトリップで若いままの宇宙調査官ユーケイと、亡命の星で老婆となった恋人アンニー黒塚の再会。能のテーマを活かした近未来SF劇画である。

講師陣

名前 増田 正造
肩書き 本学名誉教授
プロフィール 1930年生まれ。早稲田大学で野村万作と同級。武蔵野大学名誉教授。同大学能楽資料センター主任を長く勤める。桜間弓川に師事。観世寿夫の華の会同人。『能楽思潮』の創刊、森の薪能・大宮薪能・明治神宮薪能などの創始に関わる。能楽音の会主宰。能の記録を続ける。目下観世清和宗家を中心に4K録画を続ける。著書に『能の表現-その逆説の美学』、観世寿夫賞の『能と近代文学』、『能のデザイン』『世阿弥の世界』、共著に『能と狂言』『黒川能の世界』『マンガ能百番』『OMOTE』ほか多数。映像作品に文部大臣賞の『鑑賞入門 狂言』、『能の華』『バリ島まるかじり』ほか。永青文庫・観世文庫の評議員。
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