大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
能の現行曲(現在のレパートリー)は約270曲あり、これら作品群を、上演順や登場する人物のキャラクターなどに沿って、五つのジャンルに分類する発想があります。そのうち、女性が優雅な舞を舞うことを主眼とするジャンルに三番目物(鬘物とも)があり、これらの作品群が能における最高の美を描くものと考えられています。
今回は『源氏物語』『伊勢物語』の本説〈典拠〉などに即して三番目物に登場するヒロインたちを考えていきます。具体的には『源氏物語』の六条御息所・夕顔の君、『伊勢物語』の井筒の女・藤原高子、さらには紫式部と和泉式部を取り上げます。(三浦裕子著『面白いほどよくわかる 能・狂言』48～49頁、98～101頁参照)
初めて受講なされる方にもわかりやすく講義を進めます。

【講座スケジュール】
第1回 7月 8日(金) 『源氏物語』の能から六条御息所・夕顔の君を考える
第2回 7月22日(金) 『伊勢物語』の能から井筒の女・藤原高子を考える
第3回 8月 5日(金) 能が描く紫式部・和泉式部を考える

【教材】
『面白いほどよくわかる 能・狂言』日本文芸社 1，512円

※上記教材をお持ちでない方は、詳細ページよりご購入ください。

名前	三浦 裕子
肩書き	能楽資料センター長・本学特任教授
プロフィール	東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了。 能楽資料センター長。 著書に『能・狂言の音楽入門』、『初めての能・狂言』(共著)、『面からたどる能楽百一番』など。