大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
狂言の脚本を読み、ストーリーとテーマ、独特の言語表現、演技・演出の特徴を理解してから、ビデオで鑑賞することにします。
大名と蚊の精、太郎冠者と主人、大髭自慢の男とその妻、百歳の老人と可憐な乙女、唐の皇帝と日本の相撲取りと、不思議な人物たちが登場しますが、実はみんな、現代に生きる私たちの身のまわりにも思い当たるような、人間の普遍的な姿でもあります。

【講座スケジュール】
第1回 2月24日(火) 〈蚊相撲〉 大名と蚊の精の対決
第2回 3月 3日(火) 〈止動方角〉 主従「ごっこ」遊びのゆくえ
第3回 3月10日(火) 〈髭 櫓〉 室町のウーマン・パワー
第4回 3月17日(火) 〈枕物狂〉 老いらくの恋の哀歓
第5回 3月24日(火) 〈唐相撲〉 異国趣味の群衆劇

名前	羽田 昶
肩書き	本学客員教授
プロフィール	1939年(昭和14)東京生。國學院大學文学部卒。海城高等学校・開成高等学校教諭、東京国立文化財研究所芸能部研究員、室長を経て、2000-2010年(平成12-22)武蔵野女子大学(武蔵野大学)教授。その間、2002年(平成14)より同大学能楽資料センター長。現在、武蔵野大学客員教授、同大学能楽資料センター研究員。専攻は能・狂言を中心とする演劇研究。 著書(共著)に『狂言・鑑賞のために』(1974、保育社)、『能・本説と展開』(1977、桜楓社)、『能の作者と作品』(1987、岩波書店)、『能の囃子事』(1990、音楽之友社)、『能楽大事典』(2012、筑摩書房)ほか。