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講座詳細情報

申し込み締切日:2014-04-10 / 芸術・文化:その他教養 / 学内講座コード:261018

能楽初心講 世阿弥の能再考

主催:武蔵野大学 社会響創センター事務課武蔵野大学 三鷹サテライト教室(東京都)]
問合せ先:武蔵野大学 社会響創センター事務課 TEL:042-468-3222
開催日
4月11日(金)~ 9月19日(金)
講座回数
10回
時間
10:00~12:00
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
20,000円
定員
30
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
(1) 4 月11 日:映像で語る世阿弥
世阿弥の栄光と悲劇の生涯とその謎とその作品の主張を、映像を中心にお話しします。佐渡流罪は、あるいは世阿弥の終焉の美学、自作自演ではなかったのか。
(2) 5 月16 日:養老
「高砂」「弓八幡」などの堂々たる構成の脇能に対し、孝子伝説を扱った「養老」は、むしろ異色の作品です。神の祝福を華麗な演出で描く「水波之伝」もテーマとします。
(3) 5 月30 日:八嶋
義経がシテである唯一の夢幻能です。修羅道に堕ちても敢然と戦い続ける義経の亡霊。「那須之語」「弓流」などの重い演出も。黒澤明監督が自らカメラを回したのもこの「八島」でありました。
(4) 6 月13 日:井筒
あの世からの訴えかけ。恋の永遠性を宝石のように舞台に凝結する、夢幻能の頂点です。観世寿夫唯一のテレビ映像とも言える「井筒」が残されています。
(5) 6 月27 日:関寺小町
最奥の能。能はなぜ老残の姿を生涯最後の目標として描き続けたのか。金春流では弟子家の史上二人目の桜間弓川「関寺小町」に携わりましたが、その上演の歴史も振り返ります。
(6) 7 月11 日:西行桜
おそらく日本で最高の詩人は西行ではありますまいか。老いた桜の精と語り会う西行。小学館文庫の時代ホラー小説に火坂雅志『西行桜』があります。
(7) 7 月25 日:桜川
世阿弥が特に重視した物狂い能。物思いゆえに人間の真実が舞台に凝ります。貧苦ゆえに身を売った桜子を求めて、櫻川に花びらを救う母。ドラマより、詩の世界の追求なのです。
(8) 8 月8 日:丹後物狂
二日酔いの不機嫌ゆえ一子を自殺に追いやろうとした父。世阿弥はこんなメロドラマも手がけているのです。天の橋立のゆかりの智恩寺で、復活上演されました。
(9) 9 月5 日:山姥
「山姥われよし曳きの山巡りいづくの雲に消えんとすらん( 鶴見和子)」。山そのもの、自然そのもの、宇宙的なまでの大きさを、世阿弥は能に作ったのです。
(10) 9 月19 日:鵺
「これほど悲しい能はない」としたのは『秘花』の瀬戸内寂聽です。破れ去る者のロマン「鵺」は、世阿弥の分身、あるいは生涯の投影であったのでしょうか。

【講座スケジュール】
第1回 4月11日(金) 映像で語る世阿弥
世阿弥の栄光と悲劇の生涯とその謎とその作品の主張を、映像を中心にお話しします。佐渡流罪は、あるいは世阿弥の終焉の美学、自作自演ではなかったのか。

第2回 5月16日(金) 養老
「高砂」「弓八幡」などの堂々たる構成の脇能に対し、孝子伝説を扱った「養老」は、むしろ異色の作品です。神の祝福を華麗な演出で描く「水波之伝」もテーマとします。

第3回 5月30日(金) 八嶋
義経がシテである唯一の夢幻能です。修羅道に堕ちても敢然と戦い続ける義経の亡霊。「那須之語」「弓流」などの重い演出も。黒澤明監督が自らカメラを回したのもこの「八島」でありました。

第4回 6月13日(金) 井筒
あの世からの訴えかけ。恋の永遠性を宝石のように舞台に凝結する、夢幻能の頂点です。観世寿夫唯一のテレビ映像とも言える「井筒」が残されています。

第5回 6月27日(金) 関寺小町
最奥の能。能はなぜ老残の姿を生涯最後の目標として描き続けたのか。金春流では弟子家の史上二人目の桜間弓川「関寺小町」に携わりましたが、その上演の歴史も振り返ります。

第6回 7月11日(金) 西行桜
おそらく日本で最高の詩人は西行ではありますまいか。老いた桜の精と語り会う西行。小学館文庫の時代ホラー小説に火坂雅志『西行桜』があります

第7回 7月25日(金) 桜川
世阿弥が特に重視した物狂い能。物思いゆえに人間の真実が舞台に凝ります。貧苦ゆえに身を売った桜子を求めて、櫻川に花びらを救う母。ドラマより、詩の世界の追求なのです。

第8回 8月 8日(金) 丹後物狂
二日酔いの不機嫌ゆえ一子を自殺に追いやろうとした父。世阿弥はこんなメロドラマも手がけているのです。天の橋立のゆかりの智恩寺で、復活上演されました。

第9回 9月 5日(金) 山姥
「山姥われよし曳きの山巡りいづくの雲に消えんとすらん( 鶴見和子)」。山そのもの、自然そのもの、宇宙的なまでの大きさを、世阿弥は能に作ったのです。

第10回 9月19日(金) 鵺
「これほど悲しい能はない」としたのは『秘花』の瀬戸内寂聽です。破れ去る者のロマン「鵺」は、世阿弥の分身、あるいは生涯の投影であったのでしょうか。

講師陣

名前 増田 正造
肩書き 本学名誉教授
プロフィール 1930年東京生まれ。早稲田大学では元武蔵野女子大学学長・大河内昭爾、狂言の人間国宝・野村万作、日本舞踊の芸術院会員・花柳寿輔と同級。武蔵野大学名誉教授。本学能楽資料センターの創立に関わり、長く主任を務める。『能の表現―逆説の美学』は10万部を超える能のベストセラー。『能と近代文学』で観世寿夫記念法政大学能楽賞。長く能の普及に努め、薪能やイベント、多数の海外公演に関わる。映像作家。日本伝統文化振興財団『増田教授の映像バリ島まるかじり』に続き、東映から『能の華』、観世清和・観世三郎太の能の美をさぐるDVDを刊行。
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