大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
平安時代の初期に活躍した弘法大師空海は、達筆であるだけでなく、日本に真言密教をもたらし、仏教の発展に大きく貢献したことでも著名な人物です。空海の生涯を描いた絵巻『弘法大師行状絵』は、日本の仏教文化を知るうえで興味深い絵巻です。絵巻を読み進めていくにあたり、本講座ではまず、『弘法大師行状絵』はいつ、どのようにして成立したのか、またいかなる内容をもつのかを解説します。そして、絵巻が作成された背景として、真言密教の中心寺院である東寺などの歴史についてもわかりやすく説明しながら、『弘法大師行状絵』の世界にふれていきたいと思います。

【講座スケジュール】
第1回10月25日(金) 『弘法大師行状絵』の成立と概要
第2回11月 1日(金) 『弘法大師行状絵』の歴史的背景

名前	西 弥生
肩書き	本学教養教育リサーチセンター研究員・東京女学館大学講師
プロフィール	慶應義塾大学文学部史学科卒業、日本女子大学大学院文学研究科博士課程後期修了、博士(文学)。日本学術振興会特別研究員PD を経て、2013年4月より東京女学館大学講師。 単著『中世密教寺院と修法』(勉誠出版、2008年)、共著『生活と文化の歴史学シリーズ 年中行事・仏事・神事』(竹林舎、2012年)、共著『醍醐寺の歴史と文化財』(勉誠出版、2008年)、論文「中世寺院社会における「東寺」意識」(『史学』第81巻、2012年)など。