大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
後期の授業では中世末期から近代初めのルネサンスまでの西ヨーロッパの歴史を学びます。この時期は西ヨーロッパの歴史の大きな転換期です。
まず百年戦争を経て、近代ヨーロッパの歴史の主役になるフランスとイングランドの2 つの国家が分離し、密接な関係を維持しながらも別々の道を歩み始めます。また、大西洋航路やインド洋航路が開かれ西ヨーロッパの人びとがアメリカ大陸やインド、さらには中国や日本にも進出するようになります。その結果、それまで西ヨーロッパになかった文物や情報が大量にもたらされるようになり人びとの生活様式や思考様式に変化が現れます。
一方、こうした新たな世界の発見やキリスト教の相対化と連動しながら、イタリアを中心に文芸復興の動きも活発になります。北方のドイツやスイスでは宗教改革の波がキリスト教を一変させます。
授業では西ヨーロッパの歴史の大きな変動期をじっくり学んでみたいと思います。高校の授業を復習されたい方、ヨーロッパに旅行を計画されている方などふるってご参加ください。

【講座スケジュール】
第1回10月21日(月) 百年戦争
第2回11月18日(月) ヨーロッパ世界の膨張とルネサンス(1)
第3回 1月20日(月) ルネサンス(2)と宗教改革
第4回 2月17日(月) 近代初期の国際政治

【教材】
『もういちど読む山川世界史』 山川出版社 2009年8月 1，575円

※上記教材をお持ちでない方は、詳細ページよりご購入ください。

名前	中村 孝文
肩書き	本学副学長・教授
プロフィール	国際基督教大学大学院博士後期課程修了。国際基督教大学教養学部助手、東洋大学法学部非常勤講師、日本大学法学部非常勤講師などをへて、現在、武蔵野大学副学長、政治経済学部教授。青山学院大学大学院法学研究科・法学部非常勤講師。武蔵野大学で「デモクラシー論特論」「政治学概論」「政治学史」など、青山学院大学で「政治学研究」、「政治学原論」を担当。主な著作・論文・翻訳は、『現代政治の諸相』(八千代出版)、『政治学批判』(みすず書房)、『デモクラシーとは何か』(岩波書店)、『政治理論史』(DTP出版)、「『過去の現存』とアメリカのデモクラシー」(『思想』991号)、「シティズンシップと政治的判断力についての一考察」(『武蔵野大学政治経済研究所年報』第1号)など。