大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
能の基礎を築き劇的な能を作った観阿弥。観阿弥の子で、父の芸を発展・洗練させ夢幻能を創始した世阿弥。世阿弥の子で、詩と劇と融合させた十郎元雅。世阿弥の娘婿で、幽玄能を継承した金春禅竹。
この4 人の能から名作を精選し、観阿弥の「卒都婆小町」、世阿弥の「西行桜」「芦刈」、世阿弥改作の「松風」「求塚」「江口」、元雅の「隅田川」、禅竹の「芭蕉」、究極の名作8曲について、戯曲を読みビデオを鑑賞します。

【講座スケジュール】
第1回10月 1日(火) 美女の老衰落魄「卒都婆小町」
第2回10月22日(火) 汐汲み乙女の慕情「松風」
第3回11月 5日(火) 万葉伝説の悲劇「求塚」
第4回11月19日(火) 普賢菩薩と化す遊女「江口」
第5回12月 3日(火) 閑雅な老桜の精「西行桜」
第6回12月17日(火) 和歌の徳と夫婦再会「芦刈」
第7回 1月14日(火) 狂女物の名作「隅田川」
第8回 1月28日(火) 世の無常を語る妖精「芭蕉」

名前	羽田 昶
肩書き	本学客員教授
プロフィール	1939年(昭和14)東京生。國學院大學文学部卒。海城高等学校・開成高等学校教諭、東京国立文化財研究所芸能部研究員、室長を経て、2000-2010年(平成12-22)武蔵野女子大学(武蔵野大学)教授。その間、2002年(平成14)より同大学能楽資料センター長。現在、武蔵野大学客員教授、同大学能楽資料センター研究員。専攻は能・狂言を中心とする演劇研究。 著書(共著)に『狂言・鑑賞のために』(1974、保育社)、『能・本説と展開』(1977、桜楓社)、『能の作者と作品』(1987、岩波書店)、『能の囃子事』(1990、音楽之友社)、『能楽大事典』(2012、筑摩書房)ほか。