大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
井原西鶴は、主に元禄時代(1688 年～)頃に活躍した作家です。西鶴の浮世草子は、江戸時代に生きるさまざまな人間たちの有様を描いた小説として、当時大変な人気を博しました。大阪の裕福な町人の家に生まれた西鶴が、『好色一代男』を発表して小説家に転身するのは40 歳以降なのですが、じつはそれ以前から、世間をあっと驚かせるような派手な企画を次々に打ち出して、その存在感をアピールしていました。本講座では、西鶴の浮世草子を読むにあたり、彼がどのような時代に生き、また人々の注目を集めるためにどんな戦略を試みていたのか紹介してみたいと思います。現代にも通じるような“名プロデューー”としての資質をもつ西鶴の魅力を、一緒に味わってみませんか。

【講座スケジュール】
第1回 5月10日(木) 西鶴への招待

名前	永田 英理
肩書き	本学非常勤講師
プロフィール	早稲田大学大学院博士後期課程修了。博士(学術)。白百合女子大学非常勤講師。聖心女子大学非常勤講師。専攻は近世俳文学で、松尾芭蕉の俳諧や俳論を研究している。著書『蕉風俳論の付合文芸史的研究』(ぺりかん社、2007年)、共著『連歌辞典』(東京堂出版、2010年)、『『おくのほそ道』解釈事典─ 諸説一覧』(東京堂出版、2003年)。