大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座趣旨】
日本には博物館法という世界でも稀な法令があります。この法令の下に届け出のある博物館の数は、ここ20年間約4，000館前後で変化がありません。一方で、届け出をしていない博物館も数多く存在し、日本全国には10，000館以上の博物館があるといっても間違いにはならないでしょう。
本講座では、星の数ほど存在する博物館のうち、30年間以上日本中の博物館をくまなく訪れてきたコーディネーターが厳選した博物館と関連する人物や出来事について紹介します。

【特記事項】
※本講座はオンライン受講のみとなります。

※お申込み前に必ずオンライン講座ご受講にあたってをご確認ください。

※初めてZoomをご利用になる方は、Zoomご利用ガイドをご覧ください。

■申込締切日:5月11日(火)

■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。

【講義概要】
第1回 5月19日(水) ミュージアムと博物館の異質性
海外と日本の博物館の相違と日本の博物館の分類について解説します。

第2回 6月 2日(水) 神奈川県立大船フラワーセンター(神奈川県鎌倉市)
大船フラワーセンターは、神奈川県の園芸試験場としてスタートを切り、人々の生活と新しい園芸品種の作出などのかかわりに目を向けた植物園として活動してきました。今回は、自然科学的視点から、なぜヒトは植物に癒しを求め、その作出を競い、経済活動にまでその活動を拡げるようになったのかを考えます。

第3回 6月16日(水) 奥会津の博物館(福島県)
奥会津地方の地域特性と、奥会津に所在するからむし工芸博物館(大沼郡昭和村)、南会津博物館(南会津郡南会津町)などについて解説します。

第4回 6月30日(水) 渋沢栄一と飛鳥山の博物館(東京都北区)
渋沢栄一の邸宅があった飛鳥山にある3つの博物館(北区飛鳥山博物館、渋沢史料館、紙の博物館)について解説します。

第5回 7月14日(水) 相模川ふれあい科学館(神奈川県相模原市)
相模川ふれあい科学館は川魚の展示を中心としていますが、川上から川下までの相模川に暮らす魚類・両生類・水生昆虫など生態系全体の展示を心掛けているところが大きな特徴と言えるでしょう。こうした一つの川全体と、その川の周辺に暮らす人々の生活との関係を理解することを目標として、自然科学の視点から解説を行います。

第6回 7月28日(水) 宮本常一と周防大島の博物館(山口県大島郡周防大島町)
民俗学者宮本常一の故郷周防大島に所在する宮本常一記念館(周防大島文化交流センター)、星野哲郎記念館、陸奥記念館などについて解説します。

【教材】
配付資料
会員のページ「マイページメニュー」の「オンライン講座視聴・資料ダウンロード」にてダウンロードしていただきます。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	吉田 優
肩書き	元明治大学文学部教授
プロフィール	学生時代は専修大学で林基に師事し、明治大学大学院では木村礎に師事する。千葉県市川市立市川歴史博物館学芸員を経て明治大学教員となる。専門は日本近世村落史・地域博物館論。

名前	真家 和生
肩書き	元大妻女子大学教授
プロフィール	東京大学理学部生物学科人類学課程卒業。理学博士。専門は自然人類学・生理学・博物館学。日本の女子教育発展史に関心を持っている。