講座詳細情報
申し込み締切日:2020-04-03 / 日本史 / 学内講座コード:20170014
神社と祭りの日本精神史
- 開催日
- 4月11日(土)、4月25日(土)、5月 9日(土)、5月23日(土)、6月 6日(土)、6月20日(土)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 6,600円
- 定員
- 100
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座趣旨】
日本列島に展開してきた神社、それはアジアでは特殊な宗教的な施設であり、制度であった。そもそも神社という地域の信仰・宗教の拠点が、大和王権、律令政府、そして官社として中央の権力に統制されること自体、他の国々、民族では見られない特殊なことであった。日本では、『延喜式』神名帳で知られるように、古代の官社制度でそれが常態化した時代があった。一方、人びとは地域や氏族に密接な神を信仰していたと推測されるが、そうした記録は古代と中世の前半までほとんど残っていない。多くの神社には、史料的に古代から中世まで数世紀の空白期間があり、この断絶は、神社の歴史を考察するものにとって致命的である。しかし、それでも神社にまつわる断片的な素材を拾い集め、途切れ途切れでも神社と神がみの信仰を明らかにしていきたい。
【特記事項】
【共催】杉並区教育委員会
■受講料 6,000円(税別)(全6回)
【申込方法】 事前予約制です(全席自由、先着100名)
「お電話」か「右上(もしくは右下)の赤いボタン」からお申し込みください。
TEL 03-3296-4423(平日10:30~19:00、土曜10:30~15:30)
○【杉並区在住、在学、在勤の方】
・本講座を受講される18歳以上の杉並区在住、在学、在勤者の方は、受講料は3,000円(税別)です。
・杉並区在住、在学、在勤者の方のお申込は、「電話」「FAX」での受付となります。
(ホームページからの「オンライン申込」では割引特典が受けられせん。)
電 話:03-3296-4423(平日10:30~19:00、土曜10:30~15:30)
FAX:03-3296-4542
○【杉並区在住、在学、在勤の方以外】
「お電話」か「右上(もしくは右下)の赤いボタン」からお申し込みください。
TEL 03-3296-4423
■ この講座は「オープン講座」であり、会員以外の方でもご受講いただけ
ます。※ただし、会員になることはできません。
■受講料は、事前にお支払いが必要です。受付の際に『受講のご案内』をご提示ください。
■和泉キャンパスは、京王線「明大前駅」徒歩5分です。
※講義内容は変更する場合がございます。
※お知らせ※
2020年度春期リバティアカデミー講座について,予定どおり募集を受け付けますが,新型コロナウイルス等感染症の状況により,今後,縮小・延期・中止等の判断を行う可能性があります。
リバティアカデミーから発信される情報をこまめに確認するようお願いします。(2020年2月27日)
【講義概要】
第1回 4月11日(土) 出羽三山-東北最大の修験霊場
修験道が宗派としての勢力を完成させるのは鎌倉期中ごろとされるが、東北地方で着々と力を蓄え、本山でもある熊野三山に劣らないほどの勢力を獲得したのが出羽三山。しかしその歴史はほとんど記録を残していない。
第2回 4月25日(土) 若狭彦・姫神社-若狭国一宮・二宮
毎年三月、奈良東大寺二月堂で行われるお水取り行事は、千年以上続く国内屈指の仏教行事。しかしその行事の核心となる「水」は若狭の彦・姫神の川からもたらされるという。若狭と大和に通底する神話世界。
第3回 5月 9日(土) 北野天満宮-御霊信仰の雄・菅原道真
北野天満宮は菅原道真を祭神とする日本でもっとも有名な人神祭祀の神社。しかしそもそも北野天満宮は江戸末期まで北野菅神廟と呼ばれ、通常の神社としては信仰されていなった。日本的な人神祭祀と御霊信仰に迫る。
第4回 5月23日(土) 伏見稲荷大社-古代秦氏の神から稲荷神へ
『山城国風土記』に載せる稲荷神社の創祀伝承は、渡来系氏族の秦氏が持ち伝えたもの。日本列島各地にその進んだ技術と人的ネットワークで一族を展開した秦氏だが、やがて稲荷信仰は日本人にもっとも浸透したカミ信仰となった。
第5回 6月 6日(土) 八坂神社-神か厄神か 展開する祇園祭
江戸時代に日本中に広がった都市の祭礼は、その多くが京都の祇園祭礼を真似たとされる。しかし祇園祭自身も時代とともに多くの変遷を余儀なくされた。そもそも祇園感神院は御霊信仰を基盤とした寺院。都市の発展とともに拡大する御霊追却の信仰を考える。
第6回 6月20日(土) 厳島神社-安芸国一宮 航海の神と死者の山
早くに世界文化遺産として世界中に知られることになった厳島神社。平家の氏神、航海の神として古くから信仰されてきた。厳島神社の遊女(内侍)の芸能が有名。それを彷彿させる口之島の映像とともに。
日本列島に展開してきた神社、それはアジアでは特殊な宗教的な施設であり、制度であった。そもそも神社という地域の信仰・宗教の拠点が、大和王権、律令政府、そして官社として中央の権力に統制されること自体、他の国々、民族では見られない特殊なことであった。日本では、『延喜式』神名帳で知られるように、古代の官社制度でそれが常態化した時代があった。一方、人びとは地域や氏族に密接な神を信仰していたと推測されるが、そうした記録は古代と中世の前半までほとんど残っていない。多くの神社には、史料的に古代から中世まで数世紀の空白期間があり、この断絶は、神社の歴史を考察するものにとって致命的である。しかし、それでも神社にまつわる断片的な素材を拾い集め、途切れ途切れでも神社と神がみの信仰を明らかにしていきたい。
【特記事項】
【共催】杉並区教育委員会
■受講料 6,000円(税別)(全6回)
【申込方法】 事前予約制です(全席自由、先着100名)
「お電話」か「右上(もしくは右下)の赤いボタン」からお申し込みください。
TEL 03-3296-4423(平日10:30~19:00、土曜10:30~15:30)
○【杉並区在住、在学、在勤の方】
・本講座を受講される18歳以上の杉並区在住、在学、在勤者の方は、受講料は3,000円(税別)です。
・杉並区在住、在学、在勤者の方のお申込は、「電話」「FAX」での受付となります。
(ホームページからの「オンライン申込」では割引特典が受けられせん。)
電 話:03-3296-4423(平日10:30~19:00、土曜10:30~15:30)
FAX:03-3296-4542
○【杉並区在住、在学、在勤の方以外】
「お電話」か「右上(もしくは右下)の赤いボタン」からお申し込みください。
TEL 03-3296-4423
■ この講座は「オープン講座」であり、会員以外の方でもご受講いただけ
ます。※ただし、会員になることはできません。
■受講料は、事前にお支払いが必要です。受付の際に『受講のご案内』をご提示ください。
■和泉キャンパスは、京王線「明大前駅」徒歩5分です。
※講義内容は変更する場合がございます。
※お知らせ※
2020年度春期リバティアカデミー講座について,予定どおり募集を受け付けますが,新型コロナウイルス等感染症の状況により,今後,縮小・延期・中止等の判断を行う可能性があります。
リバティアカデミーから発信される情報をこまめに確認するようお願いします。(2020年2月27日)
【講義概要】
第1回 4月11日(土) 出羽三山-東北最大の修験霊場
修験道が宗派としての勢力を完成させるのは鎌倉期中ごろとされるが、東北地方で着々と力を蓄え、本山でもある熊野三山に劣らないほどの勢力を獲得したのが出羽三山。しかしその歴史はほとんど記録を残していない。
第2回 4月25日(土) 若狭彦・姫神社-若狭国一宮・二宮
毎年三月、奈良東大寺二月堂で行われるお水取り行事は、千年以上続く国内屈指の仏教行事。しかしその行事の核心となる「水」は若狭の彦・姫神の川からもたらされるという。若狭と大和に通底する神話世界。
第3回 5月 9日(土) 北野天満宮-御霊信仰の雄・菅原道真
北野天満宮は菅原道真を祭神とする日本でもっとも有名な人神祭祀の神社。しかしそもそも北野天満宮は江戸末期まで北野菅神廟と呼ばれ、通常の神社としては信仰されていなった。日本的な人神祭祀と御霊信仰に迫る。
第4回 5月23日(土) 伏見稲荷大社-古代秦氏の神から稲荷神へ
『山城国風土記』に載せる稲荷神社の創祀伝承は、渡来系氏族の秦氏が持ち伝えたもの。日本列島各地にその進んだ技術と人的ネットワークで一族を展開した秦氏だが、やがて稲荷信仰は日本人にもっとも浸透したカミ信仰となった。
第5回 6月 6日(土) 八坂神社-神か厄神か 展開する祇園祭
江戸時代に日本中に広がった都市の祭礼は、その多くが京都の祇園祭礼を真似たとされる。しかし祇園祭自身も時代とともに多くの変遷を余儀なくされた。そもそも祇園感神院は御霊信仰を基盤とした寺院。都市の発展とともに拡大する御霊追却の信仰を考える。
第6回 6月20日(土) 厳島神社-安芸国一宮 航海の神と死者の山
早くに世界文化遺産として世界中に知られることになった厳島神社。平家の氏神、航海の神として古くから信仰されてきた。厳島神社の遊女(内侍)の芸能が有名。それを彷彿させる口之島の映像とともに。
講師陣
名前 | 水谷 類 |
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肩書き | 元明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 日本宗教史・文化史、および民俗学専攻。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。著書:『廟墓ラントウと現世浄土の思想』、『墓前祭祀と聖所のトポロジー』(雄山閣、2009年)、『中世の神社と祭り』(岩田書院、2010年刊)、『墓制・墓標研究の再構築―歴史・考古・民俗学の現場から―』(岩田書院、2010年刊)、『村落・宮座研究の継承と展開』(岩田書院、2011刊)。一宮制、神社と祭り、民間芸能者、遊行の宗教者などを研究対象としながら、日本人の精神世界の形成について考えています。 |