大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座趣旨】
多様な民族集団から成り立つアメリカは様々な側面を持つ国であるため、どこに視点を置くかによってその姿は大きく異なって見えます。この講座では、日系アメリカ人の視点からアメリカを眺めてみます。日系2世でスタンフォード大学名誉教授のDaniel I.Okimoto氏の著書、American in Disguise (1971) からいくつかの章を原文の英文で読み、アメリカとは何かについて考えようと思います。沖本氏は太平洋戦争中、日系人の強制収容所内で生まれ、苦難を乗り越え、プリンストン大学、ハーバード大学、東京大学で学び、ミシガン大学で博士号を取得した方です。彼の示唆に富む見解を、批判的な視点も忘れずに、英文で読みながら、その背景について講師が説明を加え、アメリカという国の理解を深めていきます。

【特記事項】
【英語レベル】
この講座には、とくにレベルを設定しません。

■申込締切日:9月30日(月)

■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。

【講義概要】
第1回 10月 8日(火) American in Disguise を読む
～書かれた時代背景についての説明を交えて～

第2回 10月15日(火) American in Disguise を読む
～アメリカにおける日系人の立場の特殊性～

第3回 10月29日(火) American in Disguise を読む
～アメリカにおける日系人と他のマイノリティの違い～

第4回 11月12日(火) American in Disguise を読む
～著者の少年時代の思い出をめぐって～

第5回 11月26日(火) American in Disguise を読む
～日系人のアメリカ社会への同化について～

第6回 12月 3日(火) American in Disguise を読む
～著者の視点について日本人として考えること～

【教材】
配付資料

※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
　お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	矢ケ﨑 淳子
肩書き	明治大学法学部教授
プロフィール	東京大学文学部卒。在学中、カナダのMcGill大学へ留学し、人類学 (Anthropology)という学問領域と出会う。筑波大学大学院地域研究科アメリカ研究専攻修士課程(国際学修士)、一橋大学大学院社会学研究科博士課程を経て、フルブライト奨学金によりUCLA (カリフォルニア大学ロサンゼルス校)人類学部大学院へ留学、博士課程修了(人類学Ph.D.)。2000年より明治大学法学部教授。研究分野はアメリカ文化、心理人類学。主な論文として、「『選ぶ民』としてのユダヤ人:アメリカのユダヤ人の集団志向と彼らの求めるもの (2001)」、「アメリカ人とは何かについて考える―歴史的流れと展望―(2011)」など。