講座詳細情報
申し込み締切日:2019-03-28 / 日本史 / 学内講座コード:19120015
はじめての『風土記』 シリーズ3 - 内海に躍動する神話世界 -
- 開催日
- 4月 5日(金)、4月19日(金)、5月10日(金)、5月24日(金)、6月 7日(金)、6月21日(金)、7月 5日(金)、7月19日(金)
- 講座回数
- 8回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 20,000円
- 定員
- 60
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
『播磨国風土記』は、古代日本人と日本文化の縮図である。古代の瀬戸内海は凄まじい活気に満ち溢れていた。播磨は、当時の王朝のあった大和と九州・四国を繋ぐ架け橋であるが、実は朝鮮半島からやってくる渡来系住民の居留地でもあった。国際色豊かなこの地には、内陸から山陰地方や因幡・丹波方面との交流もあり、伊和大神など出雲系の神々が定着している。つまり新世界と旧世界との境界でもあったのだ。風土記からは、そんな古代人の熱気が直接伝わってくる。
【特記事項】
※講義の進み具合により、スケジュール通りに進まない場合があります。
【講義概要】
第1回 4月 5日(金) 進出する伊和大神の影・揖保郡
揖保郡は、この前の飾磨郡の西隣り。播磨国の中心に近い。何故か大和の天香久山と耳成山との争いを仲裁する神の話が登場。大和との意外な関係を見せる。
第2回 4月19日(金) 内陸と海を繋ぐ道と河・揖保郡
伊和大神などを頂点とする出雲系の旧勢力がまだまだ有力なこの地、そこに大和王権の影が忍び寄る。
第3回 5月10日(金) 内陸と海を繋ぐ道と河・揖保郡
神功皇后の半島進出説話がこの地に残る。それは播磨が国際的な地理的立場にあったことを反映しているからなのだろう。
第4回 5月24日(金) 伊和大神と天日槍との戦い・揖保郡
到来系住民を代表する天日槍(アメノヒボコ)神が、伊和大神と壮絶な戦いを演じる。記紀神話にも類話があり、古代の半島と大和との関係を考えるためには必読の文献。
第5回 6月 7日(金) 内陸部の旧世界・讃容郡
内陸にある讃容郡は伊和大神の眷属神の居城。
古代製鉄業や狩猟伝承などの説話が書かれている。
第6回 6月21日(金) 伊和大神の拠点・宍粟郡
揖保川の上流部に伊和村があり、ここに伊和大神を祀る伊和神社がある。播磨国の内陸部の中心に位置し、かつ出雲や因幡・伯耆との結節点である。
第7回 7月 5日(金) 山野に進出する神と人びと・神前郡
播磨国の中央北部にある神前郡。さまざまな神、王、渡来人たちが入り乱れて新しい国作りに励んでいる。
第8回 7月19日(金) 神と人が行き交う・託賀郡・賀毛郡
国の東の山間部に位置し、加古川などの大河を要するこの地には、他国からくる神々の説話に満ちている。
『播磨国風土記』は、古代日本人と日本文化の縮図である。古代の瀬戸内海は凄まじい活気に満ち溢れていた。播磨は、当時の王朝のあった大和と九州・四国を繋ぐ架け橋であるが、実は朝鮮半島からやってくる渡来系住民の居留地でもあった。国際色豊かなこの地には、内陸から山陰地方や因幡・丹波方面との交流もあり、伊和大神など出雲系の神々が定着している。つまり新世界と旧世界との境界でもあったのだ。風土記からは、そんな古代人の熱気が直接伝わってくる。
【特記事項】
※講義の進み具合により、スケジュール通りに進まない場合があります。
【講義概要】
第1回 4月 5日(金) 進出する伊和大神の影・揖保郡
揖保郡は、この前の飾磨郡の西隣り。播磨国の中心に近い。何故か大和の天香久山と耳成山との争いを仲裁する神の話が登場。大和との意外な関係を見せる。
第2回 4月19日(金) 内陸と海を繋ぐ道と河・揖保郡
伊和大神などを頂点とする出雲系の旧勢力がまだまだ有力なこの地、そこに大和王権の影が忍び寄る。
第3回 5月10日(金) 内陸と海を繋ぐ道と河・揖保郡
神功皇后の半島進出説話がこの地に残る。それは播磨が国際的な地理的立場にあったことを反映しているからなのだろう。
第4回 5月24日(金) 伊和大神と天日槍との戦い・揖保郡
到来系住民を代表する天日槍(アメノヒボコ)神が、伊和大神と壮絶な戦いを演じる。記紀神話にも類話があり、古代の半島と大和との関係を考えるためには必読の文献。
第5回 6月 7日(金) 内陸部の旧世界・讃容郡
内陸にある讃容郡は伊和大神の眷属神の居城。
古代製鉄業や狩猟伝承などの説話が書かれている。
第6回 6月21日(金) 伊和大神の拠点・宍粟郡
揖保川の上流部に伊和村があり、ここに伊和大神を祀る伊和神社がある。播磨国の内陸部の中心に位置し、かつ出雲や因幡・伯耆との結節点である。
第7回 7月 5日(金) 山野に進出する神と人びと・神前郡
播磨国の中央北部にある神前郡。さまざまな神、王、渡来人たちが入り乱れて新しい国作りに励んでいる。
第8回 7月19日(金) 神と人が行き交う・託賀郡・賀毛郡
国の東の山間部に位置し、加古川などの大河を要するこの地には、他国からくる神々の説話に満ちている。
備考
【教材】
配付資料
※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
配付資料
※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 水谷 類 |
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肩書き | 元明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 日本宗教史・文化史、および民俗学専攻。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。著書:『廟墓ラントウと現世浄土の思想』、『墓前祭祀と聖所のトポロジー』(雄山閣、2009年)、『中世の神社と祭り』(岩田書院、2010年刊)、『墓制・墓標研究の再構築―歴史・考古・民俗学の現場から―』(岩田書院、2010年刊)、『村落・宮座研究の継承と展開』(岩田書院、2011刊)。一宮制、神社と祭り、民間芸能者、遊行の宗教者などを研究対象としながら、日本人の精神世界の形成について考えています。 |