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講座詳細情報

申し込み締切日:2018-09-17 / 文学:日本史 / 学内講座コード:18220012

日本古代の王権と音楽VI 『うつほ物語』の世界(4)

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
9月25日(火)、10月 9日(火)、10月23日(火)、11月13日(火)、11月27日(火)、12月18日(火)
講座回数
6回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
12,000円
定員
50
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
古代の為政者が音楽をどのように統治に利用してきたかを、文学や歴史の資料から辿る講座です。日本を含む古代東アジアでは、音楽は統治方法の一つでした。音楽によって人心を正しく導けるとする、中国礼楽思想の影響によります。なかでも琴(きん:七絃の琴)が、天意を反映する聖人君子の楽器として尊ばれました。
今期も前期に引き続き、琴(きん)の物語である『うつほ物語』を読み解いていきます。あまり知られていませんが、『源氏物語』に大きな影響を与えた作品です。平安時代の物語としては珍しい男性作で社会批判性が強く、皇太子争いの政治劇を経て聖なる琴(きん)が皇室に伝わるまでを、様々な儀式や音楽場面を絡めつつ描き出しています。
講義中心ですが、DVDなどで平安時代の音楽についてもご紹介します。

【講義概要】
第1回 9月25日(火) 『うつほ物語』の世界(14)初秋巻(2)相撲の節と芸能
相撲の節会では相撲だけでなく、音楽の演奏をはじめ多くの芸能が催されます。

第2回 10月 9日(火) 『うつほ物語』の世界(15)初秋巻(3)皇室と楽譜
初秋巻には朱雀帝による琴譜解説があります。皇室による楽譜の収集や編纂についてお話します。

第3回 10月23日(火) 『うつほ物語』の世界(16) 嵯峨院巻 源正頼家の神楽
嵯峨院巻には、大貴族による神楽がどのように手配・挙行されたのか詳述されています。

第4回 11月13日(火) 『うつほ物語』の世界(17) 蔵開・上巻 産養(うぶやしない)の宴
平安貴族は出産すると、3・5・7・9日目に祝いの宴を催しました。

第5回 11月27日(火) 『うつほ物語』の世界(18) 国譲・中巻 夏越の祓えと水の聖域〈桂〉
貴族の別荘地だった嵐山の桂川流域は、うつほ物語では特別な聖域として描かれているようです。

第6回 12月18日(火) 『うつほ物語』の世界(19) 琴(きん)と琴(こと)の習合
うつほ物語の結末では、中国起源の君子の琴(きん)に、日本古来の祭祀具である琴(こと)の性格が敷衍されます。

備考

【教材】
配付資料

講師陣

名前 西本 香子
肩書き 駒澤大学非常勤講師
プロフィール 明治大学大学院博士課程卒業。文学博士。専門は『うつほ物語』『源氏物語』をはじめとする平安時代の物語文学。とくに、古代文学における音楽と王権との関係について、礼楽思想で尊ばれた琴(きん)の扱われ方を中心に考察している。最近の論文に「源氏物語の音楽―光源氏の琴(きん)とその相承を中心に―」(原岡文子・河添房江編『源氏物語煌めくことばの世界』翰林書房 2014年4月)がある。
名前 吉村 武彦
肩書き コーディネータ、明治大学名誉教授
プロフィール 1945年朝鮮生まれ。京都・大阪育ち。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。専攻は、日本古代史。主な著書に、『日本古代の社会と国家』(岩波書店)、『古代天皇の誕生』(角川選書)、『聖徳太子』(岩波新書)、『ヤマト王権』(岩波新書)、『女帝の古代日本』(岩波書店)、『蘇我氏の古代』(岩波新書)他多数。
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