講座詳細情報
申し込み締切日:2018-09-23 / 日本史 / 学内講座コード:18220001
石仏が語る信仰と歴史 ―路傍の石仏の見方入門―
- 開催日
- 10月 1日(月)、10月15日(月)、11月 5日(月)、11月19日(月)、12月 3日(月)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 12,500円
- 定員
- 40
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座趣旨】
路傍に立つお地蔵様、村境の道祖神・・・野辺の石仏は、少し昔の日本のイメージに、欠かすことのできない点景といえるでしょう。一見同じような石仏であっても、子細に眺めてみれば、驚くほどに多彩な像容を持ち、また地域による特性も顕著です。露座を前提に、夥しい数が造立され、私たちの先祖の誰かが祈りを捧げてきた石の仏。これらについて考えることは、日本人の感性、宗教観、そして生活に根ざした信仰の形を学ぶことにつながります。本講座では、身近な故に見過ごしがちな文化遺産である日本の石仏について、主として近世の作例を中心に紹介し、その魅力をお伝えします。
【特記事項】
【協力】日本石仏協会
【講義概要】
第1回 10月 1日(月) 日本石仏史への視座
日本石仏史を、仏像彫刻史と石造美術史の両面から捉え直し、民俗学的な意義にも触れる。
第2回 10月15日(月) 磨崖仏の世界
岩肌に刻まれ、自然と一体となった磨崖仏。それぞれの個性に富んだ世界を逍遥する。
第3回 11月 5日(月) 路傍や寺院の石仏たち
路傍や寺院の境内にたたずむ様々な石仏を取り上げ、その魅力を語る。
第4回 11月19日(月) 松本平の道祖神-人々をひきつける魅力
江戸時代から平成の現在まで建立され愛される道祖神という石造物の魅力を考える。
第5回 12月 3日(月) 庚申塔と庚申信仰
江戸時代に信仰が広がり、大量に造立された庚申塔。その多彩なバリエーションを紹介する。
路傍に立つお地蔵様、村境の道祖神・・・野辺の石仏は、少し昔の日本のイメージに、欠かすことのできない点景といえるでしょう。一見同じような石仏であっても、子細に眺めてみれば、驚くほどに多彩な像容を持ち、また地域による特性も顕著です。露座を前提に、夥しい数が造立され、私たちの先祖の誰かが祈りを捧げてきた石の仏。これらについて考えることは、日本人の感性、宗教観、そして生活に根ざした信仰の形を学ぶことにつながります。本講座では、身近な故に見過ごしがちな文化遺産である日本の石仏について、主として近世の作例を中心に紹介し、その魅力をお伝えします。
【特記事項】
【協力】日本石仏協会
【講義概要】
第1回 10月 1日(月) 日本石仏史への視座
日本石仏史を、仏像彫刻史と石造美術史の両面から捉え直し、民俗学的な意義にも触れる。
第2回 10月15日(月) 磨崖仏の世界
岩肌に刻まれ、自然と一体となった磨崖仏。それぞれの個性に富んだ世界を逍遥する。
第3回 11月 5日(月) 路傍や寺院の石仏たち
路傍や寺院の境内にたたずむ様々な石仏を取り上げ、その魅力を語る。
第4回 11月19日(月) 松本平の道祖神-人々をひきつける魅力
江戸時代から平成の現在まで建立され愛される道祖神という石造物の魅力を考える。
第5回 12月 3日(月) 庚申塔と庚申信仰
江戸時代に信仰が広がり、大量に造立された庚申塔。その多彩なバリエーションを紹介する。
備考
【教材】
配付資料
配付資料
講師陣
名前 | 山下 立 |
---|---|
肩書き | 滋賀県立安土城考古博物館学芸員 龍谷大学非常勤講師 |
プロフィール | 専門分野: 日本美術史、彫刻を中心とする神仏習合美術 仏像・神像・狛犬など、日本の宗教美術について多角的な調査・研究を続けながら、『神秘の文字―仏教美術に現われた梵字―』、『武将が縋った神仏たち』、『武将たちは何故、神になるのか-神像の成立から天下人の神格化まで-』など、独自の切り口による展覧会を企画。論文、調査報告多数。 |
名前 | 中野 高通 |
---|---|
肩書き | 日本石仏協会常任理事、肥前狛犬を学ぶ会会員 |
プロフィール | 1964年東京都生まれ。上智大学文学部史学科、奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。小学生の頃に若杉慧の著書『野の佛』に触れて以来、石仏を中心とした石造物に関心を寄せる。現在、会社勤務の傍ら、父祖の地である九州佐賀を中心に石造物の鑑賞を続け、主に九州の石造物を、日本石仏協会の催事、機関誌にて紹介、報告。『日本の石仏』などへの寄稿多数。 |
名前 | 門間 勇 |
---|---|
肩書き | 日本石仏協会常任理事 埼玉石仏の会代表 |
プロフィール | ・1979年 日本石仏協会入会。 1991年 同会常任理事。 1995年 埼玉県郷土文化会入会。 2008年 埼玉県立嵐山史跡の博物館サポータクラブ入会。2017年 日本石仏協会常任理事(再任)。石仏関係の講演、論考多数。2017年、石仏公開講座にて『板碑から知る中世』を講演。雑誌『日本の石仏』に「誌上講座 石仏入門」を連載中。 |
名前 | 窪田 雅之 |
---|---|
肩書き | 松本市立博物館分館 重要文化財馬場家住宅 館長 |
プロフィール | 長野県民俗芸能緊急調査委員、松本市史及び三郷村誌編集委員、松本大学非常勤講師、松本市立博物館館長などを歴任。 主な著書・論文: 『信州松本発。博物館ノート』(書肆秋櫻舎)2018年、『地域づくり再考』2017年(松本大学出版会)、「豊蚕祈願と石仏」(『日本の石仏』168)2017年、「『安曇野は道祖神のふるさと』というイメージの形成」(『長野県民俗の会会報』40)2017年など。 |
名前 | 中森 勝之 |
---|---|
肩書き | 日本石仏協会 副会長 |
プロフィール | 2005年1月 日本石仏協会入会。同会会誌『日本の石仏』への研究報告等の寄稿、月例会(「石仏談話室」)での講演多数。国内外の石仏見学会での案内講師を務める。「石仏写真展」(年一回開催)の運営を担当。 主な論考:千葉県銚子市の海亀供養塔」『日本の石仏』156号 2015 講演:「私の石仏百選ー珍しい石仏の諸相」、「仏足石行脚」、「スリランカの仏教遺跡を訪ねる」、「天道念仏・天祭の石碑と事例」など |
名前 | 川野 明正 |
---|---|
肩書き | コーディネータ、明治大学法学部教授、大学院教養デザイン研究科教授 |
プロフィール | 1967年東京都生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学、博士(文学)。アジアの民間信仰を、獅子像や、妖怪・呪術・呪符などのテーマから研究。著書に『神像呪符〈甲馬子〉集成―中国雲南省漢族・白族民間信仰誌』(東方出版)、『中国の〈憑きもの〉―華南地方の蠱毒(こどく)と呪術伝承』(風響社)、『雲南の歴史―アジア十字路に交錯する多民族世界』(白帝社)等。 |