講座詳細情報
申し込み締切日:2018-04-11 / 世界史:その他教養 / 学内講座コード:18120065
隋唐帝国の社会と文化 ー中国の歴史12ー
- 開催日
- 4月19日(木)、 5月10日(木)、 5月24日(木)、 6月 7日(木)、 6月21日(木)、 7月 5日(木)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 14,000円
- 定員
- 50
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
中国悠久の歴史のなかで、ひときわ高くそびえるのが隋唐300年(581-907年)です。当時これに比肩する国はなく、日本は、この巨大な王朝と向き合い、多くの文化を受け入れ、国の基を固めました。本講座では、時に前後の時代や周辺地域に踏み出し、隋唐国家の特質や構造を明らかにするとともに、広く中国史の諸問題にも論及します。講義では図像や史料、時には新発見の資料や一線の研究動向、歴史の裏側のエピソードなどを交えながら進めます。
今期は改めて隋唐国家の根幹に立ち戻り、中央から地方におよぶ行政組織の構造と歴史的な背景、官僚機構や人事の仕組みなどに踏み込みます。周辺民族の動向としては西側の吐蕃(チベット)と東南にあった南詔(雲南)を取り上げます。また主要な一次史料となる石刻資料の全容も明らかにします。
機会があれば教室を飛び出し、フィールドワークに出ましょう。第1回(2015年度)は洛陽一帯を、第2回(2016年度)は洛陽ー長安(西安)間をフィールドワークしました。
【特記事項】
中国の古碑(漢碑・2世紀)
【講義概要】
第1回 4月19日(木) 隋唐時代の周辺国家――吐蕃・南詔・東南アジア
隋唐期の周辺動向を、今期は西の吐蕃(チベット)・西南の南詔(雲南)および東南アジアにおいて考える。
第2回 5月10日(木) 国家体制の仕組み(1)――三省六部制から見た
三省六部制は隋唐権力の基幹である。この制度の構造と背景を解き明かし、隋唐国家の本質に迫り、あわせて日本古代国家と比較する。
第3回 5月24日(木) 国家体制の仕組み(2)――国家祭祀から見た
皇帝による国家祭祀の全容を把握し、巨大な国家権力を維持する仕組みや本源について理解する。
第4回 6月 7日(木) 国家体制の仕組み(3)――人事制度から見た
いずれの権力や組織でも人事は核心の問題である。具体的事例も交えながら隋唐の人事システムを明らかにする。
第5回 6月21日(木) 碑刻をめぐる諸問題――石刻史料学の1
碑文は時代を生きた人や社会の記憶であり、貴重な一次史料である。中国の碑刻文化を世界史に位置づけ、日本の上野三碑に及ぶ。
第6回 7月 5日(木) 墓誌から読み解く隋唐史――石刻史料学の2
墓誌は死者の生存の証しである。作成の背景や記述の構成などから墓誌にこめた時代人の思いにふれる。
中国悠久の歴史のなかで、ひときわ高くそびえるのが隋唐300年(581-907年)です。当時これに比肩する国はなく、日本は、この巨大な王朝と向き合い、多くの文化を受け入れ、国の基を固めました。本講座では、時に前後の時代や周辺地域に踏み出し、隋唐国家の特質や構造を明らかにするとともに、広く中国史の諸問題にも論及します。講義では図像や史料、時には新発見の資料や一線の研究動向、歴史の裏側のエピソードなどを交えながら進めます。
今期は改めて隋唐国家の根幹に立ち戻り、中央から地方におよぶ行政組織の構造と歴史的な背景、官僚機構や人事の仕組みなどに踏み込みます。周辺民族の動向としては西側の吐蕃(チベット)と東南にあった南詔(雲南)を取り上げます。また主要な一次史料となる石刻資料の全容も明らかにします。
機会があれば教室を飛び出し、フィールドワークに出ましょう。第1回(2015年度)は洛陽一帯を、第2回(2016年度)は洛陽ー長安(西安)間をフィールドワークしました。
【特記事項】
中国の古碑(漢碑・2世紀)
【講義概要】
第1回 4月19日(木) 隋唐時代の周辺国家――吐蕃・南詔・東南アジア
隋唐期の周辺動向を、今期は西の吐蕃(チベット)・西南の南詔(雲南)および東南アジアにおいて考える。
第2回 5月10日(木) 国家体制の仕組み(1)――三省六部制から見た
三省六部制は隋唐権力の基幹である。この制度の構造と背景を解き明かし、隋唐国家の本質に迫り、あわせて日本古代国家と比較する。
第3回 5月24日(木) 国家体制の仕組み(2)――国家祭祀から見た
皇帝による国家祭祀の全容を把握し、巨大な国家権力を維持する仕組みや本源について理解する。
第4回 6月 7日(木) 国家体制の仕組み(3)――人事制度から見た
いずれの権力や組織でも人事は核心の問題である。具体的事例も交えながら隋唐の人事システムを明らかにする。
第5回 6月21日(木) 碑刻をめぐる諸問題――石刻史料学の1
碑文は時代を生きた人や社会の記憶であり、貴重な一次史料である。中国の碑刻文化を世界史に位置づけ、日本の上野三碑に及ぶ。
第6回 7月 5日(木) 墓誌から読み解く隋唐史――石刻史料学の2
墓誌は死者の生存の証しである。作成の背景や記述の構成などから墓誌にこめた時代人の思いにふれる。
備考
【教材】
配付資料
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
配付資料
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 氣賀澤 保規 |
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肩書き | 元明治大学文学部教授・文学博士、明治大学東アジア石刻文物研究所所長、(公財)東洋文庫研究員 |
プロフィール | 博士(文学)。京都大学文学部卒業。同大学院修了。1995年より現職。専門は、中国魏晋南北朝から隋唐時代にかけての政治社会文化史。主著に『府兵制の研究』(同朋舎、明治大学学術奨励賞受賞)、『則天武后』(白帝社)、『中国の歴史12、絢爛たる世界帝国 隋唐時代』(講談社)、『遣隋使がみた風景』(八木書店)「中国中世仏教石刻の研究」(勉誠出版)など。 |